第2章 近くて遠い彼女

これまでのお話

 大学生の西智大にしともひろ(通称・西くん)は、高校からの友人である北澤翔きたざわかけるの紹介で、北澤の彼女である東弓乃あずまゆみの(通称・東さん)と知り合う。

 二人の苗字が西と東であることにウケる東さん。

 西くんは印象的な彼女のことを気に留めるようになる。


 お互いの空きコマが重なる度に東さんは西くんに接触してくる。最初は学内のコーヒーラウンジで、図書館で、学食で、ドーナツ屋で……。次第に仲が良くなる二人、北澤も不安を覚えるようになり、二人を牽制する。


 しかし急激な速さで近づく二人、東さんは自分のプライベートなことまで西くんに相談してくる。

 それまでおしゃべりな東さんに翻弄されつつ、上手くいなしてきた彼も、友達の彼女との微妙な関係に悩む。


 そんな時、西くんの元カノ・妙の親友だった南野さんが西くんに接近してくる。彼女は「妙といつも西くんのことを話してた。あの頃から西くんのことが好きだったと思う」と西くんに告白する。

 二人の関係に東さんは苛立ち、ある日、南野さんの前で西くんの彼女のふりをする。


 友達の彼女とこれ以上、友達ではいられない、関係を精算しようと悩んだ西くんは東さんに言う。

 二人のごく親しげな姿を遠くからたまたま見かけた北澤は怒って東さんを殴ろうとするが、西くんの言葉で思い止まる。


 再び西くんと会った東さんは、西くんに「南野さんと付き合うことになったの?」と聞くが、西くんは「あの後、殴られなかった?」と逆に尋ねる。質問に質問で答えるのはルール違反だという東さんに、西くんは、南野さんとは付き合わないことにしたと答える。東さんは、これで二人の障害はなくなったと言い、北澤と別れたと伝える。


 けっこう長い話に作者もびっくり。ノリと勢いで書いたわりには起承転結があったんですね。


 ――これで二人は幸せになりました、と終わりたいところですが、ここからお話は始まるのです。

 二人のスイートな第二章が始まります。

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