第2話 みむ〜

 まばたきする。目と目があった。

「わっ!!」思わず手をひっこめてしまった。


「みむー」

ぴょ〜ん、ぴょ〜ん とユニークな音がはずんだと思ったら私の部屋の中で静止した。

おそるおそる近づくと、机の上のポテトチップスをバリバリ食っている。


「おまえ、お腹空いてるの?」

「みむ〜」と答える。

とりあえずこんな生き物を母にでも見られたら大変だ。階下のご飯を食べに降りられるよりは私の部屋で満腹になってもらう方がよっぽど良い。

「すきなだけ食べろよ」

みむ〜は、チラとみやって


 頷いた。言ってることが判るのか?

「おまえ何ていうの?」


みむっ?首をかしげる


「名前だよ、名前。僕はサトル!君の名前は?」

「みむ〜」


・・・よし。わかった。

「君は今日からみむ〜だ」

「みむ〜?」


私はこの日からみむ〜との生活をはじめた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

パノラマ学童期 天球儀ナグルファル!d(*´ω`🎀) @ZERO0312

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る