4 男のプライドは大事です。

「男ってのは、プライド高いですよ。常に自分のプライドを守るために戦っているんですから」-同僚・二十代男性の言葉。 

 だから。その「プライド」って何。

「俺がすごい!」っていうアピールには、何か根拠があるのか!

                 ★

 ことわっておきますと。

 私は別に、「男のプライド」を貶すつもりはありません。

 それは、婚活に励む他多数の女性の方も同じことだと思います。

 ただ、私達が「おいちょっと待たんかい!」となるのは、根拠のない「俺ってすごいでしょ!」アピールなんです。

 前の章にも書きましたが。

 段取りができなくても、女慣れしていなくても、お店を知らなくても、良いんです。

 ただ、できないならできないなりに、「自覚」はしてもらいたいのです。

 と言うのも、結構婚活現場ではできないのに「できる」と思って張り切って、結局「上手くいかない」男性の姿が見られるので、私ら女性はどうフォローすれば良いのか、なかなか頭が痛いのです。


証言①

「いや、『行き先は内緒です!』ってすごーくわくわくした表情で言われて、ドライブしたんだけどさ。行先は、歴史資料館。まあ……確かに、びっくりしたわ。どうやら、彼は歴史が好きだったらしいんだけどね……」


証言②

「『夜景の綺麗な所に行きましょう!』って言われて出かけたんだけどさ。目的地だった公園、夜の七時で閉めるのよ。駐車場に入ったら、警備員さんに『もう閉めますから出てください』って言われて、五分もせずに公園出たわ。夜景? 見れるわけないじゃん」


証言③

「『桜を見に行こう!』って言われてさ、いつ行くのかな、日曜日は避けるよねと思っていたら、『日曜日に行きましょう!』ってなってね。案の定、渋滞よ。私はもう覚悟を決めて待つつもりだったのに、『やっぱり人が多い。帰りましょう』って言われたわ。その後? 彼からも連絡ないわ」


 何回も書きますけど、女慣れしていなくても、お店を知らなくても、段取りが下手でも良いんです。

 ただ、「男のプライド」なるものに固執して、私らの気持ちを無視しないで欲しいだけ。 

 自分の好きなもの=相手の好きなものとは限らなことを知って欲しいし、上手く段取りできなくて苛ついたり、こちらの意見も聞かないで路線変更しないで欲しいだけなんです。

 それぐらい言えば良い?

 私は比較的言う方ですが、(表現は考えますよ)

 だいたいそこで出てくるのが、「男のプライド」。

 たいていその言葉と共に、機嫌をそこねるか、落ち込むか。

 正直、「めんどくせえええ」と思います。

 自分の意見を言えば良い?

 前の章の彼は、そうされてプライドをぐしゃぐしゃにしたそうです。

 なので、やっぱり思うんです。

 プライドが大事ならば、研鑽しろっ! と。

 お店の情報なんて日頃からレーダーを広げておけば良いし、道順だって、今はグーグルがある。最初から、「ここに行きませんか?」と言えないなら、その練習をすればよい。

 それができないのであれば、正直に「よくわからないので、一緒に考えてくれませんか?」と言えば良いんです。

 別に、アラフォーの世代にもなれば、それもまた良し、と思えます。失敗した時に何か言われたら、「そうでしたね。次は手伝ってください」と言われたら、笑って許せそうです。

 一番嫌なのは、研鑽もしないくせに、女性に色々言われたりすると、「男のプライドが」と言うタイプ。

 段取りが悪いことも、お店が知らないことも、女性慣れしていいことも、断る理由ではないです。

 断る理由は、ただ一つ。

 その意味のない、「男のプライド」です。

 あ、勿論。

 その「男のプライド」を無意識にぶった切っている私は、連続で断られる経験ありです。

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