とにかく

おれは壊れた

自動販売機と一緒に

あの真っ暗な部屋で目が覚めたのは

いつのことだったのだろうか?

「………」

おれはじっと耐えていた

何かが起こるのを待っていた

自分をこの場所から救い出してくれる何かを

その顔も知らないというのに

そして時間だけがただ過ぎ去って行った

おれはおれではなくなりそれが新しいおれになった

さよならだね

光り輝く星々に別れを告げ

暗闇を這いずり回る天使たち

床には単三電池が数個、転がっていて

無表情にそれを見つめながら

その使用法をけして間違えてはならないと

自分自身に警告を発していた


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