冬
冬
とにかく
おれは壊れた
自動販売機と一緒に
あの真っ暗な部屋で目が覚めたのは
いつのことだったのだろうか?
「………」
おれはじっと耐えていた
何かが起こるのを待っていた
自分をこの場所から救い出してくれる何かを
その顔も知らないというのに
そして時間だけがただ過ぎ去って行った
おれはおれではなくなりそれが新しいおれになった
さよならだね
光り輝く星々に別れを告げ
暗闇を這いずり回る天使たち
床には単三電池が数個、転がっていて
無表情にそれを見つめながら
その使用法をけして間違えてはならないと
自分自身に警告を発していた
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