第7話 召喚
「この部屋、自由に使っていいからね」
「ありがとうございます」
最低限のものしかない。
現実世界の住人の物なのか?
それとも、この世界のものなのか?
「忠雄くん」
「なんですか?」
「妙なことしたら、許さないからね」
「僕に出来ると思います?」
「思わない。言ってみただけ」
ここは、怒るところなのだろうが、もう、疲れた・・・
ベランダがあるので、出てみる。
星が奇麗だ。
都会でも、灯りを消せば、天然のプラネタリウムだな。
さてと・・・
無駄とはわかるが・・・
「あやめさん、出てきてください」
叫んでみる。
「呼んだ?」
いきなり現れた。
よくわからない。
システムが・・・
その点は、あいまいなようだ。
「美里と会えたみたいだね」
「ええ、すぐに・・・」
「それはよかった」
「知ってたんですね?あやめさん」
「人聞きが悪いね」
「否定すんですか?」
「しません」
あっさり、認めた。
「そもそも、美里さんは何者なんですか?」
「言わなかったっけ?」
「本当の理由を教えてください」
「怒ってる?」
「はい」
「素直だね、忠雄くん」
疲れるな・・・
「わかったわ。本当の事を話すね」
あやめさんの、言葉を待った。
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