第6話 無人

「いい忠雄くん」

「はい」

講義?が始まる。


「まずこの町には、人間をはじめ、一切の動物はいません」

「動物は?」

「ええ、でも花や木などの、植物は存在ます。これは、変わりません」

「これはというと?」


美里さんの、アイコンタクトでついてく。


「ここが、コンビニ。知ってるね」

「ええ、元の街にもあります」

「こいうった、お店は現実世界とリンクしているわ」

「リンク?」

「つまり、現実世界の食べ物や飲み物が入れかわったら、自動的に入れかわるの」

「それで、賞味期限はないんですね」

「さすが、物分かりがいいね」


まだ、わからないところが多いんだが・・・


そういうや、僕はどこに住めばいいんだ?


「君は、私と同居してもらうわよ」

「同居ですか?」

「うん、また会えなくなるのは嫌だから・・・」

「そうですか・・・」

男としてみられてないらしい。


でも、納得しておこう。

そのほうが、ありがたい。


「ところで、電気や水は?」

「大丈夫だよ、それも、リンクしているから」

「便利ですね」

「うん。動物がいない以外は、現実世界と同じだよ」


あやめさんは、知ってたのか?

訊いてみよう。


召喚して・・・来ないと思うが。

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