次の日。

先輩から恋愛ゲームのお誘いを受けた次の日。


学校が終わった僕は、そのまま直接バイト先のラクドに向かった。家に帰るより近いからね。


学校を出て一つ目の信号を右に曲がる。

すると誰かの人影があった。


「せんぱぁ〜い!お久しぶりですぅ〜!」


なんか小さい女の子がくっついてきた。

まぁこのちっこいの見覚えありすぎるんだけど。


「おい和泉、何度も言ってるが会ったすぐそばから抱きつくな。男ってのは何するかわかんないんだから。」


この抱きついて来たやつを紹介するとこいつの名前は和泉唯。


中学のときの後輩ちゃんである。こいつも容姿とスタイルが抜群のせいですごくモテる。ボブカットにした髪は幼い顔立ちをしたこいつによく似合っている。


さらにこいつの一番の特徴であるちっこい体躯に似合わないとても、いや、とてもとても大きなおっぱい。奏先輩もなかなかの大きさだがこいつのはやばい。今も腕を覆うようにして挟まれているが、すっごく柔らかい。


本人の前では口に出していえませんが。


「あっれ〜先輩、私の大きなおっぱいに挟まれて興奮しちゃってるんですかぁ〜?」


「してね〜よ。いいから早く離れろ。」


興奮するよ!無理ないだろ!こんな柔らかくて大きなおっぱいに挟まれたら!!


こんなことを顔に出すわけには行かないので心の中で思っておく。


「んも〜っ!興奮してるのバレバレですからね!まぁしょうがないのでここは一旦、離れてあげますよ。」


「そうしてくれ。」


やっと離れたか…。あとコイツにちゃんと注意しておかないとな。


「抱きつくとか軽々しくそんなことをするな、お前は可愛いんだから何されるかわからないだろ。」


後輩ちゃんの顔が爆発したように赤くなってしまった。正論言っただけだっていうのに。

もっと気をつけやがれ、まったく…!


「う、うるさいですっ!先輩こそ女の子に向かって簡単に可愛いとか言っちゃだめですっ!私にならいいですけど、他の女の子には言っちゃだめですからね!!」


顔を真っ赤にしたまま、和泉がラクドの方に向き、思いっきり走っていった。


ラクドの手前にまで行った和泉が俺の方を向き、両手を口の両サイドに添え大声を放つ。


「先輩のバイト先ここですよねっ!先輩の作ったハンバーガー早く食べたいので早くきてくださいっ〜!」


「はいはい、行くからちょっと待ってろ〜」


俺はゆっくり歩いていく。


その時、先輩を待つ和泉唯は誰にも聞こえないようにボソッとつぶやいた。


「こんなことするの先輩だけですよ…。私だってすっごく恥ずかしいのに…!早く気づいてください…!ばか…!」


とか言いつつ実は私も怖くて言い出せないだけなんですけどね。


唯の声は誰にも届かないまま、夕方の街に溶け込んでいった…。




投稿が遅れて申し訳ございません!!









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