第5話 『ジョジョの奇妙な冒険』

 ええ、そんな有名どころ語るの?マジで?と思われた方、マジです。

今回は『ジョジョの奇妙な冒険』について書きます。


 有名すぎて、ネタの宝庫とか名言集とか言われてたりするのは知っていますが、それでもまだ、「絵柄が独特すぎて、読んでない…」という方、多くいらっしゃると思います。私もそんな一人だったので、凄く凄くもどかしい気持ちでいっぱいです。

 そんな方に読んでもらいたい、という気持ちと、「もう読んだ」という方にも再度魅力を確認していただきたい気持ちで書いていきます。


 まずこの漫画、第1部から始まり、現在第8部が連載中です。しかし私は、実は第8部を途中で挫折してしまいました。戦闘中、何が起こってるのかわからなくなってしまったからです。

作者のセンスが爆発しすぎてて、疑問符が頭の中を占めました。

 しかし、ここまでこの『ジョジョの奇妙な冒険』を書ききってきた荒木飛呂彦先生のこと。ちゃんとパズルのピースが嵌まると思うので、第8部は完結したら一気読みします。知りたい謎も私が読んだ時点では明かされてませんでしたし。


 さて、次にこの漫画がどれくらい面白いか、という体験談をお話しましょう。

 その日、私はいつもの通り、いつもの本屋さんで、立ち読みする本を物色してました。ジョジョのことは有名すぎて知ってはいましたが、やはり絵柄がネックになって手にとっておりませんでした。

あと、当時私はませていて、有名過ぎる漫画を避けてた、というのもあります。自分にだけわかる自分だけの漫画があればいい!とか思ってました。驕ってましたね。

 しかし、その日はなんとく、本当になんとなく第1部の第1巻を手にとったのです。

 結果、私はその日、第3部の途中までを立ち読みしました。人生初のアルバイトの、おまけに勤務初日をすっぽかして。

なんですっぽかしたかって、物語にのめり込みすぎて、携帯が震えているのも解っていたのですが、それすらほぼ気にならなかったからです。

 尚、アルバイト先へは気付いた時点で全速力で向かい、レジの前で土下座しました。レジの前で女子高生が土下座してるコンビニ。コントかな?不気味だったと思います。

オーナー様、店長様、及び先輩様方、本当に申し訳ありませんでした。

 当時連載中だった部まで何日も掛けて全部立ち読みしました。昔の本屋さんほんと神だった。


 で、この漫画について、第1部から第7部まで分けて書こうか、と悩んだのですがあえてまとめて書きます。

 この漫画の作品全体のテーマは「人間賛歌」です。なんじゃそりゃって、人間を称える歌のことです。つまり、物語を通して、一貫して"人間"を書いているのです。

このテーマが一貫してるからこそ、ジョジョは面白い物語であり続けるし、新しくあり続けるのだと思います。

 人間の素晴らしい点の一つは、一貫したものを持ちながらも新しく変わり続けられること、だと私は思うので。


 『ジョジョの奇妙な冒険』については、現在第5部がアニメで放送されています。もちろん私も第1部から全部視聴済みです。完成度高くていいですね、アニメ。アニメの主題歌や音楽も素晴らしいので語りたいところですが、ここはあえて漫画についてのみ書きます。


ジョジョの漫画が凄い所、その1【アイディア・センス】

 とにかく出てくる登場人物のデザインが個性的で、絵柄と画力と相まって相乗効果で凄いことになってます。カラー扉とか、作画とかについても語りたいんですが、言葉にならないです、悔しい。語彙力よさらば、再び。

頑張って言葉に出すなら、格好良さの中に艶やかさあり。色気の中に貫いてくるものあり、ですかね。うーん表現難しい。

 更に、第3部から超有名な「スタンド」がでてきますが、味方も敵も「スタンド」を繰り出す中で、そのデザイン、なんであんなにたくさん思いつくの?そのセンスとアイディア、1%でいいからわけて?と言いたくなります。

 自分固有の独特なものをあれだけ作り上げられるのは、本当に素晴らしいです。才能は財産、という言葉を実感します。

イラストが本分の私も、何回も何回もそのセンスとアイディアで殴られてきました。

 もちろんそれは、荒木先生が積み重ねてきたものの賜物と解っているので、わけてもらいたいなんて思っちゃだめ!と自分自身を叱責したりもするのですが。


その2【漫画ならではの表現~コマ割りと擬音~】

 ジョジョを漫画で読んでもらいたい理由の一つが、コマ割りが最高だからです。凄いスタンドが登場するシーンや、謎が明かされるシーンだけではありません。

 たとえば、登場人物の一人がとあることを決意する時の、その表情の移り変わりは、コマ割りでしかできない間のとり方で表現されています。そしてそこにあの独特な擬音「ドドドドドドドドドドド」が足されることによって、素晴らしい緊迫感をもたらしているのです。

 ジョジョを漫画で読んでもらいたいのは、漫画においてコマ割りによる間のとり方と、擬音がどれだけ重要か、ということを再度確認して欲しいからだったりします。

特に第7部のスティール・ボール・ランについては、印象的なコマ割りのシーンがとても多いです。


 他にもジョジョについての良いレビューやエッセイがありますので、私が書きたいところの要点だけ書きましたが、長くなってしまいました。

台詞回しや名言、なんかも考えたのですが、多く語られてると思うので省きました。

 ちなみに、最後にいいますが、私が一番推すのは第7部です。ジャイロが好きなんです。悩んだんですが、誰が一番好きか?って考えた時にひょっこり笑顔で顔を出したのがジャイロだったり。お茶目さんだなあ。

 とか言っておりますが、現在第5部が放送中なのもあって、心の中で「ジョルノオオオオオオ!!!!」(第5部の主人公)と叫びながらこれを書きました。


是非、アニメだけでなく、漫画の『ジョジョの奇妙な冒険』にも目を向けて、面白さを確認してくだされば、幸いです。

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