第八葉 「ケアマネジメント」は「ケア」の「マネジメント」
ケアマネジメントとは何か? 答えを言います。それは、「ケア」の「マネジメント」です。えっ、あたりまえ? はい、拍子抜けするくらいにあたりまえです。でも、ここがとっても肝心なところです。どう肝心かというと、「ケアマネジメント」が「ケア」の「マネジメント」であるということは、「ケアとは何か」、「マネジメントとは何か」を説明できなければ、「ケアマネジメントとは何か」を説明できないということを意味している、そこが肝心なのです。これを別の言葉で言い換えますと、「ケアマネジメントの定義を明らかにするためには、ケアの定義とマネジメントの定義を明らかにする必要がある」ということです。
ケアマネジメントの教科書や解説書は、本屋さんに行けば山のように並んでいます。でも、よく読んでみると、そこにはほぼ100%の確率でケアの定義が書いてありません。マネジメントについても、そこまでではないにしても、定義が書かれていないことがままあります。ということは、それらの教科書や解説書には、「ケアマネジメントの定義」が書かれていないということになります。そんなバカな! と思われる方は、ぜひ実際に読んで確かめてみてください。
「定義をおろそかにしてはいけない。」この戒めが守られていないということは、真理探究のための必要最低限の誠意に欠けているということです。そして、そこに書かれてあるケアマネジメントは、しま模様の尻尾をもったタヌキのように、ほんとうのケアマネジメントではないかもしれないということなのです。
ほんとうのケアマネジメントを理解するためには、ケアとは何か、マネジメントとは何かを明らかにしなければならない。というわけで、次は「ケアとは何か」についていっしょに考えてみましょう。
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