第2話

「さて、貴方様は異世界転生をご存知でしょうか?」

「あぁ、知っている。これでも僕は小説家の端くれだからね、最近流行っているやつだろう?」

「ご明察です。ならば話は早いです。貴方様にはこの世界を救っていただきます。」

「ほぉ、大きくでたね。この中年のおじさんに世界を救えと?」

「はい。 では、この世界のシステムについて説明します。失礼ですが、ゲームのご経験は?」

これくらいの歳になるとあまり動じることも無くなる。

「一通りは。」

「では、軽く説明します。この世界は基本的にゲームとおなじでモンスターを倒せば経験値とお金が手に入ります。そして、」

女性が両手で四角を作ると半透明なディスプレイのようなものが現れた。

「これがステータスウィンドウになります。この世界で最も使う機能です。貴方様のはまだ開くことはできません。地上に降りたてば使えるようになりますので。」

「わかった。」

「では、世界を救っていただきます。最後に2つほど、まずこの世界で死んでも生き返る事は原則できません。次に転生ボーナスというものがあります。何をお望みですか?」

「復活は無いか、まぁ当たり前だな。それで転生ボーナスか、どこまで要求できるのかな?」

「世界のバランスを著しく壊すようなものはできません。不死身や無敵などの人智を超えたものも。」

「ふむ、ならステータスに色を付けてくれるか?」

「分かりました。では、10秒後に地上に降りていただきます。素敵な贈り物をさせて頂きましたので是非ご活用下さい。」

そうして俺は光に包まれた。

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