無属性の魔法使い
ひまり
第1話
歳を重ねるという事は意外と慣れてしまうものだ。
歳を数えるのは20そこいらで辞めてしまった。
俺は今地方都市の近郊で物語を書く仕事と株をして生活している。
そんな生活では外に出ることは少ないし人付き合いも最低限になってくる。
だが、本を書くためには外での気分転換も必要だ。
そうだ、最近気になった株の会社を見に行ってみよう。
株はネットで調べた情報よりも直接会社を見た方が知れることは多い。
「えーっと、株式会社NEXT LIFE?変な名前だな。」
思わず口に出しながらその会社に
愛車 CB400Fで向かうのだった。
その会社の登録住所についたが、協会としか呼べない、つまるところ協会だった。
「表記ミスか?あまりいい会社じゃないかもしれないな」
期待外れを感じながらももしかしたら本当にここで何かをしているのかもしれない、と思い協会の扉の柄に手をかけた。
「まぁ、、協会なんてそうそう行かないし本の取材と思えばいいか」
そう言って扉を開ける。
視界の下には眩しいほど新緑色の草原と木々が生い茂り、目の前には青空と雲とスーツ姿の女性が浮いていた。
「ようこそ、NEXT LIFEへ。」
そう声をかけられ俺は踏み込んでしまった。
この世界に!
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