#6

薄明かりの中で目を覚ました

人工的な光は部屋の内外から射し夜だと教えてくれる


さっきの奇々怪界な夢の余韻は淡く漂っていた

ボーっとした頭とベットの感触

夢で見た無機質な部屋と違い

高い湿度を感じれる部屋は温もりがある


普段なら不快に近い多湿は現実味を帯びている

証に思えた


夢の最後に女の声を聴いた気がする

女が言った言葉は思い出せないが声は強く印象に残った

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