アドリア



天井から垂れ下がる荒縄が

頭をもたげる蛇のように腕に付く


想像と偶像を行き来しながら

有象と無象に介在する蛇


変化を望み

停滞を望んだ蛇


白蛇は透明に

腕は赤黒く


他を知らない蛇は

幾千の海に座す

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