冬の露台
灰がかる夕陽の
一人で歩くとするだろう
そうすると、落下は加速する
横を行く路面電車の笑み
家路の人々が笑む
灰がかっていくのはこの躰のみ
二人で歩くとするだろう
そうなれば、孤独は進む
信号の変わる瞬間に惹かれ
ビルの上に心馳せ
自動車の隙間に夢を見る
灰がかっていく
自分自身にすら揺るがされて
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