第2話 新たなメッセージ

三条は仕事を終え、昼飯を食べていた。時刻は1時半を過ぎていた。


「くそっ...くそっっ.....」


大切な休日を取られたのだ。三条は機嫌が悪かった。そんな彼に、新たなメッセージが届く。


「なんだよ...もう仕事は嫌だよ...」


ところが、差出人はXという人物からだった。


「会社からじゃないのか...?」


不審に思い、メッセージを開く。突然画面が暗くなった。


「なんだ?」


目を凝らして画面を覗くと、緑色の文字が浮かび上がってきた。


(We are looking for talented people. Only selected people will be our associates and carry out the task. This is the first challenge from us. Only those who can solve it go to the next step. I pray for your consideration.)

(私たちは才能のある人を探しています。選ばれた人々だけが私たちの仲間となり、任務を実行します。これは私たちからの最初の挑戦。それを解決できる人だけが次のステップに進みます。あなたの検討を祈ります)


画面の下の方には、URLがあった。クリックすると、見知らぬサイトへ飛ばされた。画面には暗号のようなものが写っている。


「なんだこれ...」


三条は、呆然とした顔で暗号を見ていた。差出人は何が目的なのか、なぜ自分に送られてきたのか、疑問に思った。


「とりあえず、解いてみるか。」


三条は、専門学校出身で、ネットの暗号の解析にも優れていた。暗号は彼にとっては易しかったのか、解析に成功した。解答を打ち込み、Xへ送信する。


このとき、三条は少しワクワクしていた。実際に暗号を解いたりするのは、初めてだったからだ。しかし、三条は不安も感じていた。自分が関わって良かったものなのか、もしかしたら関わらないほうが良かったのかもしれない。どちらにせよ、もう遅かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

unknown @harukurenai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ