unknown

@harukurenai

第1話 苦悩の新卒

男は目覚めた。枕元で目覚まし時計がうるさく鳴っている。眠い目をこすり、ゆっくりと立ち上がる。そして、パソコンを立ち上げた。


「さて、休日の始まりだ」


男の名は「三条雄輝」新卒のサラリーマンで、ネットサーフィンが趣味であった。

かなりドジな性格で、入社してわずかでトラブルを引き起こし、上司から大目玉を食らっていた。それだけではない。仕事で結果が出せない彼は、同僚からもいじられる様になっているのだ。毎日毎日説教をくらい、同僚からは笑われる。三条は、会社に嫌気が差していた。


「ついに日曜日だ!会社は懲り懲りだよ」


三条は、貴重な休日をのんびり過ごそうとしていた。ところが、メールボックスにメールが届いているのに気づいた。会社からだった。休日なのに...と、恐る恐る内容を確認する。


「臨時で仕事を課す。次のミーティングの資料を簡単にまとめておいてくれ。 係長」


「マジかよ…」


三条はがっくりと肩を落とすのだった。しかし、仕事をサボれば、上司の罵声が飛んでくる。つい昨日も叱られたばかりであった。


「三条!お前ってやつは...どうしていつもこうなんだ!」


もうこれ以上言われたくない。そう思い、泣く泣く仕事に取り掛かるのであった。

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