第32話 二章節 - ちょっと前に落ち込んでいたときと、すこしづつ戻ってきたときに書いたもの -


手紙のような、つぶやきのようなものです。



◇◇◇◇◇◇◇◇


『またいつか会いましょう』





あなたには助けられてばかりでした。


あなたの救いの手で、

ぼくは立ち上がれたのだと思っています。



世界は悲しくて、理不尽にいろいろなものを奪って変えてゆきます。


凍えてゆく気持ちは止めようがなかったのです。




あなたの盛り上げようとする気持ちがとても嬉しかった。


あなたの大げさなコメントで力をもらえたことが幾度となくありました。



ありがとう。

あなたに会えて嬉しかった。


またいつか、どこかで会いましょう。


それではまた、お元気で。



そして、いつか、

どこかで。







(蛇足)


ネットは悲しいと思ったのは何度目でしょうか…。


今回のバトンを始める前後で、

たいへんお世話になった方があるサイトから居なくなられたのでした。


精神的に参っているのはわかってはいましたが、個人的なメッセージのできないそこでは、できることは少ないのでした。

でも、もっとなんとか出来なかったのかと考えてしまいます。



傲慢ですよね。

人は救えない。立ち直る手助けは出来ても、立ち直るのはその人自身です。



けれど、悲しいのは仕方ない。

なるべく楽しかったことと、あの時の感謝を思い出しつつ、先へ進むといたしましょう。

そのうち、ひょっこりと戻られるかもしれませんからね(笑)












◇◇◇◇◇◇◇◇



『ありがとう ―あなたに逢えて、よかった―』






ありがとう


あなたに会えてよかった



さみしくて、くるしいときに、

あなたの明るさに、救われました



ありがとう


あなたに会えてよかった



自分が今も元気が出せるのは、

あなたと会えて、歩くことができたからです


だから、たくさんの方と会えたのです



だから、


ありがとう


あなたに会えてよかった


たくさんの方と会えてよかった



自分はまた、歩き出します



倒れても、

きっと立ち上がれます



ひとりでも、できるようになったから、

もう大丈夫です




どこかの祭りで、


また楽しく笑って遊べることを信じて



先を目指してゆけます


それも、あなたのおかげです





ありがとう!



あなたに会えてよかった





そして、


いつかまた、



どこかで









―駄文―

人が居なくなる。

そんな場面を見てばかりです。


でも自分は、悲しいけど好きなお話、清水玲子さんの『竜の眠る星』のアンドロイドの彼のようにならず、悲しいことを忘れずに進んでゆきたいです。




はじめの章節のあなたと、

つぎの章節のあなたは別人です。



はじめの章節は特定の個人、以前に自分がたくさんの恩を受けた方です。


つぎの章節の方は個人ではありません。複数の感謝したい方たちへの想いをひとつにまとめて、擬似的な人物をつくり、気持ちをその対象へと向けたものです。



作った日も違いますし、込められた感情も少し違いますね。



はじめの章節を書いたのは、先日のバトンのやりとりをしていた少し後です。


自分が恩を受けた方は、あの時にネットの投稿サイトを去られました。


ここではない別のところです。

自分は知らず、他の方から教えていただきました。



そのあと即興で書いたんです。

はじめの章節の詩を。

胸の中から取り出すみたいに。



他で呟いただけで、投稿する気はなかったんですね(笑)




つぎの章節は、ちょっとした出来事を見かけたあとで書こうと決めました。

いろいろと思いながら、自分の中から、感謝の気持ちを見つけて書いてみた文章です。



この章節を書いたとき、はじめの文章はまったく見ないで書いています。

初めのものを忘れた頃ですね。


今回ひとつの文章に章節を分けて投稿しましたが、

つながらない違和感が感じられたなら、それはそうした事情からですね(笑)




なお、

後の章節で、詩の感情をだすアレンジをしたきっかけは、はじめちゃんが一番のはじめちゃんとあきらくんでした。


そこから関連して思い出した、三浦健太郎氏の『ベルセルク』に登場した魔女っ子の師匠のセリフ、「世界は円環でなく螺旋なのです」という言葉をイメージに足しています。←円環のセリフはうろ覚えですが(苦笑)


きっかけをくれた方、どうもありがとうございました。



還暦って、120年で人生が戻るということだと聞いたことがあります。

そうして人生は、はじめに戻り繰り返すと。


60歳の還暦は小還暦というんだそうですね。

人は普通120年は生きないからでしょう。



確かに楽しいことも悲しいことも繰り返し起こります。


悔いを残すことも。


立ち止まってしまったり、

倒れてしまうことも。



少しのきっかけをいただいて、救われて、


嬉しさと楽しさを杖に立ち上がって、また歩き出してゆくのですね。



そしてやはり、楽しいことや悲しいことに逢ったりします。



でもまあ、

ちょっとずつだけど変わりますよね。



倒れても立ち上がれるようになったり、

立ち止まったり、倒れないようにすることを覚えたり。


悔いを残すことのないやり方も、やがて覚えるのかもしれません。



そして、起き上がるきっかけをくれた方のように、


いつか自分が、誰かのきっかけになる日も来るのでしょうね。



螺旋のように、繰り返しながらも、

ほんの少しだけど進歩して、先に進んで行きたいものです。



あなたのおかげです。


だから、ありがとうございました。


自分は、あなたと出会えて、とてもよかったです!



いつかまた、

ご縁があれば…





-カクヨム版あとがき-


あの方が居なくなったのはここです。

それは書いておきたかったのでした。



カクヨムさんには、これを出すのは止めようかと悩みもしましたが、やはり出してみました。


あの方が再び舞い戻ってきて、もしかしたら見るかも知れないというものを、少し残しておきたい気持ちになったのです。



自分はあなたに助けられました。

だから、あなたの助けになれたらと思っていました。


あなたが立ち上がって進んでゆくための、さし出される手や、かけられる言葉があることを信じて、

そしてあなたが、また笑って進んでゆくことを祈っております。



どうもありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る