白い残像 14

「星山さん、滑り方教えてちょうだい」


信代が耕治のそばにやって来た。


「星山さん、うまいわねえ」


信代にそう言われて、耕治は得意になった。


「少し、前屈みになって滑るんだよ。そう、スケートを内側に傾けてね」


二人は手に手を取り合って、一緒に滑って行った。


「もっとスケートを立てて!そう、いいよ」


「これでいいのね」


「ああ」

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