読んでも読まなくても楽しめる的な説明回(4章前編)
4章前編、いかがだったでしょうか。
ここいらで一度、説明回の時間です。
作中に登場する専門用語や細かい設定をまとめるこの企画も4回目となりました。
例に及んで文量があるため、今回は前編と後編で内容を分割してお届けします。
あてんしょん。
こちらは4章前編 (99枚目~154枚目)のまとめです。
※1~4章前編までのネタバレを含みます。154枚目まで読了済が望ましいです。
<世界設定・専門用語編>
①第三大陸:4章の舞台。浮島から西を見下ろすと視界に入る草原と巨大な湖からなる 温帯の南側、山脈を挟んで白砂漠が広がる乾燥地帯の北側とで二分された大陸。
②クァリィ共和国:六年と少し前に終戦した魔導戦争のあとに発足した新しい国。サンドクォーツク共和国、イシクブール連邦、シンビオージ共和国跡地周辺の
この中に第三大陸北部白砂漠に位置するパリーゼデルヴィンド君主国 (亡国)は含まれていない。
③船都市・サンドクォーツク:城壁に囲まれたクァリィ共和国の都市にあたる港街。元々貿易国ということもあり、第二大陸や第五大陸との交易によってなりたっている。
貿易品が溢れる市場には魚介を始めとした各地の食材が並ぶ。地域特産は近辺海域に生息する
人族が主な実権を握る旧体制から、一定人数の他種族を上役に就けることを定めた法が施行された新体制へ移行するにあたってひと悶着あったらしいが、今回の話には関係ないので割愛する。
④晶砂岩の宿屋:サンドクォーツク北の高台にある鉄瓦と石材タイルで覆われた巨大な宿。出入国管理局がここと繋がっており、観光客の玄関口となっている。
⑤
骨守と呼ばれる一族が信仰し代々護られてきた聖地だが、シンビオージ共和国が罪人を鳥葬する場所として扱っていたことも有名。東西に向けて巨大な谷が口を開けており、単純な山越えで北側に辿り着くことはできない。岩肌には
出入国管理局はこの山脈の中に築かれた旧坑道を再利用する形で運営している。巨大な谷によって通気口は完備されている。出入りには空間魔術を使用する。
⑥魔導王国浮島の滑り台:他国へ行くための
⑦骨守:出入国管理局で提示された所属国リストに記載されていたもの。第三大陸の何処かに居る、竜の尾骨を管理する一族を指すらしい。詳細不明。
⑧
第三大陸北部にある白砂漠のことで、ラエルの故郷であるパリーゼデルヴィンド君主国付近までを総称して扱う。白砂漠出身の人間に帰国不可を報告する、または白砂漠に人が住んでいたと口に出さないよう言い含める為の保険でもある。理由を明かされぬ情報統制に反発する人族も少なくはないようだ。
⑨シンビオージ湖:第三大陸南部中央平原のど真ん中にある巨大な湖のこと。
⑩
⑪
賊に襲われた東
⑫白い町・イシクブール:城壁に囲まれた晶砂岩の産出地として有名。石工文化をきっかけに口コミから観光地イシクブールが誕生、現在に至る。この地域のパンは素材がいいのかかなり美味しい。
町は大きく二分されており、舗装された石畳と背の低い漆喰壁の家が目に眩しい「東地区」と、晶砂岩製のアーチ橋
どの住宅も共通して真っ白な漆喰で覆っているのが特徴で、屋根や窓枠など一部のみ着彩する伝統を守っている。
⑬蔦囲いの宿:イシクブールにある宿の一つ。シグニスさんが受付係をしている。
⑭町長宅:イシクブールの町長スカリィとその旦那であるレーテが暮らす家。本邸と渡り廊下でつながっている。時期になると庭の草を伸ばして刈って売りに出す。
⑮スカルペッロ本邸:次期スカルペッロ家当主候補である次女家族が住んでいる邸宅。使用人用の宿舎と町長宅とは、渡り廊下でつながっている。
キーナの部屋は三階にある。
⑯カービング:果物などの皮を剥くことで飾り立てる技術。元々は傷んだ果実を見栄えよく売り出すための知恵だった。
⑰骨竜の像:イシクブールの中央広場に鎮座する巨大なスカルドラゴンの彫刻。由来は、彫刻の背後にそびえる
⑱聖樹信仰教会:サンドクォーツクにもイシクブールにも、聖樹信者の為の教会が建っている。
船都市の方では聖樹信仰教会の道向かいに不死鳥教会も建っているが、石工の町には不死鳥教会や月華教の祈り場はない。
⑲月華教の聖典:開けば真実を手に入れよう。災禍なる現実を受け入れよ。
上記にあるように原本は禁書の部類に入る。開くことは許されず、内容を写しとることも禁忌。愚者を待つのは災禍である。
<作中魔術編>
①【-】
魔力を練り固めて実体のある分身をつくりだす魔術。旅商人などは夜盗や獣対策の気休めに魔法具を介して使用することが多い。
②【黒】
水の斧槍を生成、射出する魔術。水魔術と土魔術には素体を使用しての発現が前提になった術式が多く、この魔術もそうである。
斧槍という名称だが槍のように使うことは稀。本質は水の重さを活かした破壊式であり、次に発現させる水系統魔術の布石として使用される。
③【-】
ポフを転送する際に使用した黄色のペグに付与されていた術式の一つ。魔術対象物の座標固定を行う。
④【-】
ポフを転送する際に使用した魔術陣に組みこまれていたもの。転送範囲の確定と転換を行う。魔力の帯で模られた箱の内側の物質は「準備された向こう側」にある箱の中身と入れ替わる。
通信鏡にかけられた魔術と近いが、あちらは魔王の技術を転用しているので次元が違う。
⑤【黒】
スフェーンがラエルにかけた魔力出力制御の呪い。魔力量で圧倒的に勝っている術者が被術者に付与できる力技。
高い魔力圧を被術者にかけることで魔術構築を阻害する魔力の枷である。
⑥【-】
レーテの十八番。他種結界に比べて魔力消費を抑えられる一方、真球結界や直方体結界以上に集中力と技術を要する。
⑦【-】
キーナが使用する礼衣の足輪 (カンパーナ)に搭載されている魔術。
魔術効果範囲増幅、詠唱効果範囲増幅の効果がある。音の波に詠唱後の魔力を乗せて遠くまで運ぶ。
⑧【-】
色彩変化鏡に搭載されているレンズの魔力着色。魔法系統の色に注目して作られた『色を騙る』魔術。
この魔術だけでは魔力弱視の人間や一部の獣への効果が薄いので、物理着色の技術も合わせて使用されている。
⑨【黒】
親指の先ほどの大きさの土塊を生成、操作する魔術。
同じ下級魔術の
⑩【黒】
水を霧吹きのような細かい粒に加工する魔術。
素体に香辛料パウダーを混ぜ込むことで催涙スプレーもどきになる。
⑪【-】
ゴーグルーとキーナの色彩変化鏡に搭載されている魔術の一つ。物理着色の技術も使用されている。
魔力色の可視度強化、世界の彩度を調節できる。最低値だと針鼠が裸眼で見る景色に近くなる。
⑫【-】
情報収集を趣味とするキーナの十八番。要は盗聴。
風の流れに恣意的な力がかかるため、それなりの使い手でない限りは、ばれる。
⑬【黒】
記憶に鍵をかける魔術。解術には対応した魔術が必要になる。
⑭
発現補助する魔術の内容別に一節から七節まで七種類ある。遷移歌は水系統に適応される。
キーナがこれを使用するのは、本人が生来的に水系統魔術との相性がいいからである。
⑮【楔歌】遷移歌七節・
キーナが葬送の儀にて使用した禊歌。水物体から水物体への性質を塗り替える効果がある。
今回は適用先が塗料 (本人の感覚で液体とみなされる)だったので、発色変更が適応されている。
<魔法具編>
①ラエルのケープ:ラエルが第三大陸に遠征するにあたって支給された防具の一つ。防御魔術、体温調節魔術、攻撃魔術耐性などがついている。背中には魔導王国の意匠が金色の刺繍であしらわれている。結果として周囲へのけん制に繋がっているのだが、本人はそのことを知らないでいる。マツカサ工房製。
②ラエルの魔法手袋:魔術補助の魔法具。鍋に落としたことで色が多少くすんでしまったが、マツカサ工房によって機能的に生まれ変わった。ワンタッチ着脱式の金属輪のおかげで手袋を落とす心配がない。気持ち程度の手甲も追加されている。
③緑色のブックカバー:ハーミットが現地で購入した緑染革のブックカバー。中身は第三大陸の植物図鑑。カバーの表にはパンや麺の材料として重宝される麦 (地球で言われる麦とは似ても似つかぬ単子葉類)をモチーフにした箔押し刻印が入っている。
同時に使用している栞は魔導王国から持ってきた針鼠の私物。赤い鳥が描かれており、なんだか年期が入っている。
④ピン型
希望者は、帰国時に解術したピンが貰える。
⑤籠城部屋:商人の天幕などに搭載されている避難機能。発動させると外部から影響されない隔離空間に避難できる。魔法具の使用中は内部からのみ開錠できる。効果期限は一日。
魔力を大量に使用する為に使い切りであることが多く、一度発動させると術式を専門業者に組み直してもらわねばならない。また、高度な魔術であればある程お金がかかるので
⑥カフス:この世界で言うボタンのこと。袖口ではない。紐を止めたり、飾りとして服に縫いとめて使用するのが一般的。キーナのハンチング帽にもカフスが留められている。
⑦魔力駆動:サンドクラフトやグラスクラフトのように、魔力駆動で動くものを総称した呼び方。移動手段としてクラフトのことを指す場合もある。
⑧グラスクラフト:草原用に調整された魔力駆動。ラエルたちが使っているのは二人乗り仕様で針鼠には少し大きかったりする。風魔術の影響で地面から拳一つ分ほど浮いており、平地での最大速度はまあまあ早い。風になれる。
砂を蹴って走るサンドクラフトとは違い、草に絡まないよう浮いているグラスクラフトは操縦難易度が高い。ドリフトはともかくウィリーをしようものなら
⑨銀の腕輪:ラエルが手袋の下に着用している細身の腕輪。グラスクラフトの召喚権。
⑩ペグ灯:地面に固定できるカンテラ。ペグと同じ要領で地面に刺して使用する。
⑪魔石瓶式コンロ:魔石瓶という魔力燃料瓶を使用して火を点ける。瓶内部の魔石は使いきりだが、新しい魔石に交換することで再度使えるようになる。
⑫毛皮:毛皮という名の毛布。体温調節の為の魔術がかかっている。
⑬日誌:ラエルが今回の遠征の為に買った日記帳。同じようなものをハーミットも所持している。
⑭茶封筒:ハーミットが配達した手紙。緑の封蝋はクァリィ共和国の紋章で、届け先はスカルペッロ家本邸。
⑮親方さま特性の解毒薬:青い液体が入った薬瓶。ドレッドヘアの子どもたちから二つ受け取った。魔力を介した解毒作用が見込める。
⑯
⑰染色薬・解色薬・発色剤・脱色剤:染色薬は元の髪色に被せる形で着色する薬品を指す。解色薬は染色薬で染めた色を抜き、地毛の色を取り戻すことができる。
発色剤は脱色剤で色を抜いた髪に着色する薬品を指す。脱色剤は発色剤と髪本来に作用して色を抜くものを指す。ブリーチは脱色剤で行う。
魔力アプローチで髪に直接ダメージが入らない前者はそれなりに値が張る。後者は庶民でも手が届く値段だが髪にダメージが入る。一長一短。
⑱群青鱗粉の染色薬:グリッタが使っていた髪染。強い香りとラメの強い青色が特徴。地味なのであまり人気はないが、材料になる鱗粉が体臭を誤魔化す魔術の助けになる。
⑲地図帳:旅のお供。地形図と耕地についてのメモ書きもついている。
⑳魔導王国支給ナイフ:マツカサ工房製のシンプルなナイフ。草刈りに使った。
㉑
㉒木製リストバンド:キーナが着用している
㉓
黄色の魔石が嵌め込まれたペグを設計図通りに打ち込んで魔力を流すことで事前に用意した座標の物を転送できる。生物への適応は許可が下りていない。
㉔香水:主に体臭を誤魔化す目的でハーミットが使用している。
㉕ココット:陶器の容器。小さくて可愛らしい見た目をしている。
㉖式典服:真っ黒になったり真っ白になったりと忙しいキーナの礼衣。
服には魔術耐性、青い鎖指輪は魔力出力補助、頭部のベールには詠唱音遮断の効果、足輪には魔術範囲拡大の効果が付与されている。化粧をしていたのは趣味。気分があがるのだ。
㉗魔術書:キーナが使用する魔術書には主に遷移歌とそれに対応できる魔術が記載されている。本を通して魔術を発現させるため、暴発時の魔力逆流を抑えることができる。彼のように魔術書を使用する魔術師は「セニャリー」と呼ばれる。
㉘銀の栞・タクト:キーナが使用するタクト状の杖は、主に魔術発現の結果指定を明確にするための魔法具である。彼が使用している魔術は手元が狂った瞬間に大惨事を引き起こしかねないものなので、無いよりはあった方が万全といえるのだろう。
㉙通信鏡:姿見のような鏡だが、然るべき手順を踏むと魔導王国の特定の人間と通話できる優れもの。
㉚安楽毒:麻痺毒である跳痺虫の鱗粉と、麻酔効果のある安寧草を合成して作り出す毒。合成は禁忌とされているが、ある種族には生きていく為に必須のものとして流通している。
㉛防音魔法具:ハーミットが持ち歩いている魔法具。一定範囲の音を周囲に漏らさないよう調整できる。燃料は魔力なので、使用者の魔力か魔石を砕く必要がある。
㉜水中花:水の中に花を活けることをいう。聖樹信仰教会を管理するパルモは毎日墓地へ通っては供えられた花を回収し、水に活けることを繰り返している。
㉝オットマン:足を置くやつ。
㉞車椅子型駆動:アステルが作成した駆動。車輪がついた一人乗りで、杖をかけておいたり飲み物を置く場所があったりと細かくカスタマイズされている。車輪が変形するので地面は勿論のこと階段も登れる。
㉟処方薬:ハーミットがスフェーンから処方してもらった薬。震え止め。八時間で効果が切れるが、一日一回の服用が望ましいとされている。
<生物編>
①
水揚げ時は銀の腹に青い背をしているが、仕留めて時間を置くと背中が鮮やかな緑色に変わる。火を通しても緑色になる。別名ピラピラ。第二大陸では海の掃除屋として恐れられているが、食料資源が少ない第三大陸では漁をしてでもこれを獲る。
②種油:ノハナ草の種を原料とした植物性油。第三大陸では輸入に頼っている。
③香草:サンドクォーツクを始めとするクァリィ共和国の文化を支えている調味料。第三大陸では輸入に頼っている。
④カムメ:よく空を飛んでいる鳥。風切り羽の先に色がついているのが特徴。
十一月。第三大陸が初夏ということもあって第二大陸からじわじわと渡ってきている模様。親方さまはこの鳥を育て、各地に出荷することで生計を立てている。
⑤麦・小麦:麦・小麦のようなもの。形状は地球のそれと似ても似つかない。実の殻を外して集め、乾燥粉砕すると麦粉になる。第三大陸ではパンに使用されることが多い。
⑥ラクスの実:樹上に房状の実をつけるラクスという木に成る実。品種によって赤や青や緑といったカラフルな皮を楽しめるが、大体は剥いて食べる。
⑦釣鐘草:聖樹信仰の弔いに使用される花。名の通り釣鐘のような形をした白い花弁をしている。
⑧安寧草:麻酔効果がある薬草。処方には薬草学の資格が必要。
⑨カタクリ草:片栗粉のような粘りをもった粉吹き草。然るべき処理をして布に塗りつけると保湿型止血用の薬用湿布になる。これ自体に治療促進の効果はないが、傷口を清潔に保つのに使われる。要はガーゼ替わり。
⑩跳痺虫:鱗粉に強い麻痺毒を持っている虫。触れた程度では害にならないものの、傷口に鱗粉を擦りつければ昏倒させることも不可能ではない。水に溶かして濃縮すると毒薬になる。
⑪灰馬・茶馬:馬。第三大陸と第一大陸に生息している。第二大陸にはいない。
⑫
⑬
魔導王国の司書が使い魔として連れている伝書蝙蝠が有名。地球で言うハトの如く身近でポピュラーな生物である。耳はさほど大きくなく、目は黒飴のようにウルウルで、口が尖った果実食。猛禽類と蝙蝠の特性を併せ持っており、個体によっては独自の魔法を使いこなす。
この生物の特徴は総じて影が薄いということ。ノワールは自己主張が激しい方に入るのだが、それでも影が薄い。
⑭鳥獣・森獣・海獣:いわゆる獣と呼ばれる生物の種別。鳥か、海に住むか、森にすむか、でざっくりと分けられている。カムメは鳥獣、ダッグリズリーなどは森獣、牙魚は魚類だが海獣に区分される。因みに蝙蝠は森獣。
⑮山獣:禁忌特産。国外への持ち出し、他者への販売、意図しての摂取、食用としての殺害が禁じられているが、密猟や闇流通は後を絶たない。ラエルは山獣が何かを知らない。
⑯
<食べ物編>
①パン包み牙魚の香草揚げ:サンドクォーツクの宿屋でハーミットが食べた料理。耳の厚いパンに切れ目を入れて種油を塗り、野菜と魚肉の揚げ物を挟んでいる。
②カムメの石板焼き:熱した石板の上に下処理をしてグリルしたカムメを一羽のせたもの。皮はパリパリ、中身はホクホク。腹部に詰まった香辛料がピリリと舌を刺激する。
③棒つき飴:魔力を使用して練ったり熱したりするものを魔法菓子と総称する。今回の棒付き飴は黄色くなるまで熱した砂糖を棒に巻きつけたもの。要は黄金糖。
④チシャ巻き肉串:ラエルがモスリーキッチンで学んだ料理の一つ。焼いた肉に葉野菜を巻きつけて串刺しにしたものにソースをつけて食べる野営食。味はタレ頼み。チシャは葉野菜の名前である。
⑤温菜ミルクスープ:ラエルがモスリーキッチンで学んだ料理の一つ。肉を炒めた油に香辛料を突っ込み、ミルクと赤みのある野菜とを入れて煮込み、とろみをつけたもの。身体がぽかぽかと温まる。
⑥燻製肉:ハーミットにとっては懐かしの味。用意はしていたが出番はなかった。
⑦お酒:飲んでも飲まれるな。
⑧焼き鳥・焼き麺:焼き鳥と焼き麺。
⑨謎肉のサンチュ:あの後の調査で「山獣」では無かったと報告があったらしい。何の肉だったのかは判明しないままだが……。
⑩飾り飴:魔法菓子。前述した棒付き飴とは違い、こちらは透明な飴を熱で練って変形させ、常温まで冷やして固めるもの。噛み砕かれた。
⑪カムメのスープ:
⑫
⑬牙魚のポタージュ:ラエルがペンタス宅で作った朝食。牙魚の切り身をすりおろした芋と共にスープでコトコト煮込んだもの。パンを添えて頂いた。
⑭クッキー:ジャムをのせたり、香辛料を混ぜたり。様々な工夫を凝らして作られた焼き菓子。ティータイムには欠かせないものらしい。
⑮カービングアプル:カービングが施されたアプルの実。
⑯バナとラクスの果実水:イシクブールの喫茶店バシーノにて提供されているバナの実とラクスの実をふんだんに使用した
⑰芋揚げ:カットした芋に衣をつけて揚げたもの。塩を振るとかなり美味しい。ソースをつけて食べてもかなり美味しい。最強。
⑱睡眠薬入りカフィオレ:絶対に真似してはいけません。
⑲
ノハナ草は砂糖に漬けこむことで良薬成分 (苦味)が消えるらしい。ハーミットの故郷の料理だが、レシピはうろ覚えなので作る度に「何か違うんだよなぁ」と思っていたりする。
⑳ドライフルーツ:ドライ加工された果物。一口サイズに切って食べるのが一般的。
㉑パン包み牙魚コールスロー入り:グリッタが蔦囲いの宿にて食べていたもの。ざくざくとした野菜の触感が楽しいひと品。
㉒キャロと白芋のスープ:キャロという根菜とすりおろした白芋に水を足してコトコト煮込んだスープ。
㉓バター:今回出てきたバターは、パンに使用する油。「芋と合わせるとなんか違う」とはハーミットの言。芋と油の探求は続く。
※食品の保存について:生鮮食品の保存は凍結や保温を結界内で行う。食べるときに解くのが一般的。ポータブルハウスを起動したあとはキッチンに冷やし箱があるのでそこに入れたりもしている。
月華教の聖典、聖樹信仰教会などについてはまたの機会に詳しく書きたいと思います。
次回は本編再開になります。楽しんで頂けると幸いです。
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