第03話 買い物は勝利の後で

シーン1 商店街っぽいところ

 二人の若い女が歩いている。一人は桃色のワンピースを着ている。もう一人は黄色を中心にしたボーイッシュなコーディネイト。

鎌倉剣子「しずく、ちょっとこれ持ってて。」

 しずくに無理矢理紙袋多数を持たせた剣子は、ものすごい勢いでタピオカミルクティーを買ってきた。

松沢しずく「ちょっと、剣子…もういい加減にしてよ…」

鎌倉「いーじゃん。減るもんじゃないし。」

松沢「頃すぞお前…」

 鎌倉は聞いているけど、鎌倉には効いていない。

鎌倉「しずく、ありがとう。」

 そこに、怪しい陰が走ってきた。

スルメイカユステツォ「うおおおおおおお!!!」

二人「あっ!」

 松沢は荷物を置き、鎌倉はタピオカミルクティーの残りを2秒で飲み切った。

二人「正義…顕現!」

 二人は変身した。

桃キラー「桃色だからものすごい、ぴんくきらぁ☆」

黄キラー「黄色が走る最後の癒し、いエローっ!キラーっ!」

 走り出す二人。

黄キラー「待てぇぇぇぇぇえ!!」

 走りなれている黄キラーは、スルメを捕まえた。そこに桃も追いついた。

桃キラー「だめよ☆」

 桃は、スルメの頭に息を吹きかけた。マスクの下からどうやって、って?そこは気にするな。

黄キラー「アレしかないか…」

桃キラー「いやああああ!!!」

 アレを恐れる桃キラーはスルメから離れた。スルメは立ち上がれない。

黄キラー「イエロー浄化光線!」

ナレーター「イエローキラーが額から出す光線を浴びた者は、おかしくなってしまうのだ。」

 光線がスルメに当たる。スルメはしびれまくった感じの動きを見せる。

 そしてスルメは立ち上がって高笑いをする。

スルメ「アヒャハヤヒャハハヤハハッハハハ」

桃キラー「これなら無害だね。よかった。」

 二人は変身を解除した。


松沢「次は魚屋さん。今夜は鯖味噌だからね。」

鎌倉「え~もっと服買いたい~~~。」


 そこにもう一体の怪人が現れた。

アオリイカユステツォ「よくないよ!」

 アオリイカは、スルメイカを抱えて飛び去った。


鎌倉「…先にお買い物済ませよっか。」

松沢「わかればいい。」

 二人は、なぜか肉屋の店先に駆け寄って行った。


ナレーター「怪人は逃げた。でも大丈夫。キラーレンジャーの目が光っているからね。がんばれ、たたかえ、ぶち殺せ、正義の戦士キラーレンジャー!」


-つづく-

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