恋しかるべき夜半の肌かな

＝あとがき＝

この物語はフィクションです。

もちろん出てくる登場人物も店も実在しませんのであしからず。（一部地名や建物は実在しますが）

話の締めくくりは急転直下でしたが、結果的にスリラーチックな結末になりました。

さて、彼女は本当にバンパイヤだったのでしょうか。アキラは狼男の化身だったのでしょうか。それとも夢の中のおとぎ話だったのでしょうか。

あなたの隣にいる可愛い彼女、若しくは優しい彼氏。少し犬歯が長かったり、爪が長かったりしませんか。

彼女の匂いで痺れたりしませんか。彼氏の言葉に翻弄されたりしていませんか。

それが媚薬だったり呪文だったりするかもしれませんよ。

彼女や彼氏が本性を見せるとき、夢と現実の境目がわからなくなったとき、「恋」という言葉で現実逃避させられていませんか。

お気をつけ遊ばせ。

私たちは心の弱い「人間」なのですから。