十 暮レト明ケ(終)
「――で、背後霊的なポジションになってもらったってこと?」
「まぁそんな感じになるのかな」
あのお屋敷――鬼代邸を出た後も明井さんは俺と行動を共にしている。
大雑把なくくりで言えば幽霊と同じようなものである明井さんの存在は霊感が強い人じゃないと認識できない。
――はずだったのに大学の友人である
灼がこういうことを言いふらすタイプじゃないのが不幸中の幸いだ。
「えっと……大丈夫、なんだよね?また呪いのせいで不幸な目に遭ったりとか――」
「しないしない」
たまに弱い悪霊的なものを明井さんが握りつぶす姿を目撃してはそういえばこの人鏡鬼だった、ということを思い出す以外は平和な日常を送っている。
「ところで灼、お前の方はどうだったんだよ?行ってきたんだろ、
「……うん、話すと長くなるんだけどね……」
鏡怪談 弐:鏡鬼ノ話 等星シリス @nadohosi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます