《星空1000PV記念!》異説・白雪姫(前編)
むかしむかし、ある国で一人の女の子が産まれました。女の子はその白い美しい肌から
「鏡よ鏡、世界でいっちばーんカワイイのは……ビビアンしかいないよねえ、アハッ♪」
時が経ち、
「鏡よ鏡、解り切ってる事だけど世界でいっちばーんカワイイのはだあれ?」
しかし、鏡はこう答えました。
『それは
「ハア!?」
「
「えへへっ、久しぶりだね。
何も知らない
「……いいよ、
その
「いいって、何が」
「きっと
……
そんな
「いや……お前は絶対に死なせない。今なら誰も気付いてねえ。急いで城から離れるんだ」
「……
「代わりに猪の心臓でも差し出すさ。それで暫くは誤魔化しが効くだろ」
「駄目!」
そう言った
「もし私が生きてる事が解ったら、
「だが、他に方法は……」
困ったように
「一緒に逃げよう、
「え?」
「私達二人ともが助かる道があるなら、もうそれしかないと思うの!」
真剣な瞳で、
「……解った。森なら俺も、若干の地の利がある。森に身を隠しながら、出来るだけ遠くへ逃げよう」
「うん!」
こうして
二人が逃げ出した事を知った
「ビビアンに逆らった奴はどうなるか……思い知らせてアゲル♪」
そう言って、
夜が来て、新しい朝がやって来ました。夜通し歩き続けた二人の足は、もうすっかりフラフラです。
「大丈夫か、
「……うん」
「お前はここで少し休んでろ。俺は近くに川でもないか探してくる」
「でも……」
「城育ちのお前がここまで飲まず食わず、殆ど休み無しできてるんだ。ここで休まないと本当に倒れちまう。俺なら大丈夫だ、すぐに戻る」
「……本当に?」
「ああ、絶対に」
「それじゃ、行ってくる」
「うん……絶対に帰ってきてね?」
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