間幕 ビジネスモラル『報・連・相』
転校初日を終え、用意された
「
スマートフォンのスピーカー
「……笑い事じゃないですよ。転校初日から
今日の出来事を思い出しながら、
「初日から、目立ちまくりです」
まるで
片道約20分の距離を、2時間の
『全知の錬金術師』こと
そんな妨害工作も受けた
「それでどうですか?何か感じました?」
「はっきり言って、よく
よく、パワースポットへ行くと、何らかの不思議な感覚に
「それは良かった〜」
「
そんな疑問を持ちながら、
「?
「ええ。
「えっ?
――そうとなれば、話は見えてくる。
つまり、『県立西峰第二高等学校という場所は、現在も、
「まあ、それも、
話の後半は、
それにしても、もし、
過去に、
その土地の者達は、
何とか
そんな
「前任者の
その問いに、
「現在、
こういった役目を持つ者は、
「
「『
「
つまりは、『
確かに、異常なモノ達と
優秀な科学者達にとっては、『様々な術者の術
「そして、前任者と本格的に戦闘になり――『
ここで言う『
「
普段はポーカーフェイスを
話の内容からすると、どうやら、あの書類の
「……ああっ、すいませんね。
「いえ、そんな事ないです。お気になさらずに」
そう返す
「僕としても本当に心苦しいんですけど、後は、
「分かりました。出来る
「後から、支援体制を整えますので、
その『
「ああ、それと、今回の件が終わったら、こっちの『本社』にも、顔を出して下さいね。何しろ、
「はい、わかりました」
「……まあ、一番のファンは、僕なんですけどねぇ」
「えっ?」
ブツッ……ツゥーツゥーツゥーッ
――電話は切れてしまっていた。
横には、幸せそうな――
さて、場面が変わり――東京。
ひっそりと地下に
「――何事ですかっ‼︎」
そう言って、代表
そんな、普段から冷静を絵に描いたような――秘書が
ルシィ=アルベールの視線先には、
「いやぁ〜、なんかねぇ〜、急に辺り一面、次々と爆発してねぇ〜」
そんな
「
「そうなんだよ〜。本当、何が何やら――」
「――だまらっしゃいっ!!何が原因かを知っていて、
そのグレーの
「
「いや、そのさぁ〜、ここに、たまにはおいでよって言っただけなんだってぇ〜」
「……その後は?」
「えっ?……その後って?」
「
その怒りの
「……知っていて、
すると、また
「――だまらっしゃいっ!!子供じみた事ばかりする代表
「……しなきゃいいじゃん……」
そう
「
サッと身を
すると、けたたましく鳴っていた警報は消える。
ルシィ=アルベールが秘書室から対応し、全スタッフへの安全確保の連絡、各エリアの安全の確認の手配等、通達済みであろう。
叱言の後の素早い対応は、
「……なんで、こうも、おっかない女性ばかりなんだろうねぇ〜」
玲汰は、頭を再度掻きながら、ひっくり返った肘掛け椅子を元あった場所へ戻し、ボロボロになったそれに座ると、大きく溜め息を吐き、苦笑するのであった。
一方、星海燕の所では、玲汰との通話後、一向に離れようとしない織乃宮紫慧に、少し困っていた。
何しろ、制服を脱ぎたくても、くっ付かれては脱げない。
このところの不機嫌さが、少しでも良好に繋がるならと、愚痴をいくらでも聞く心算でいた星海燕であったが、今の織乃宮紫慧の機嫌はすこぶる良いようだ。
「……ねえ、紫慧さん?」
「はい。なんですか?」
「着替えたいんだけど……」
「お手伝いします」
満面の笑顔で星海燕を見る、織乃宮紫慧。
「…………」
困り果て、溜め息を吐く星海燕。
そんな様子を見ながらも、笑顔を変えない織乃宮紫慧であった――が。
“……ちっ、あの軽薄男、死ななかったか……流石、腐っても、一つの組織を担う、超一流の符術師ってところか。……まあ、どうでも良いけどね”
――そんな心の内を笑顔で隠しながら……。
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