第15話 赤い人

 赤い人が現れる。

 僕の嫌いな政治家を脳天から股まで一直線に切り裂く。僕は快感に酔いしれる。

 軍艦を宙に浮かせて、所有国の首都の一番高い高層ビルのてっぺんに船首からまっ逆さまに落下させる。ビルは上半分が崩れ、軍艦は爆発する。軍艦とビルの残りの半分は横倒しになる。また爆発が起こり、ものすごい土煙と炎が四方に拡がる。赤い人はその中心にいて四方八方に赤い光線を発する。周りのビルが光線で切り裂かれ崩れ落ちる。次から次へと空母、潜水艦、などが降り注ぎ爆発する。

 赤い人は各国の核兵器貯蔵施設に現れる。そして赤い光線を発する。核兵器は一気に爆発する。

 こうするしかなかった。僕は思う。赤い人は僕の目の前に現れ、僕を脳天から真っ二つに切り裂いた。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る