みかん狩り 9
みかん狩りから帰って、僕の環境は一変した。
不倫がばれて、僕は会社を辞めなければならなくなった。
僕は西成愛隣地区へ向かった。
そこは来る人を拒まず、誰でも受け入れてくれる不思議な街だった。
日雇い労働をしながら、僕は竹田とし美のことを考えた。
そして不倫相手の彼女のことも考えた。
考えたがどうすることも出来なかった。
ドヤ街の3丈一間のたたみの上で悶々とした日を過ごした。
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