みかん狩り 3

ある日、原稿が刷り終わった後、僕は彼女を女子寮まで送った。


その途中、僕は立ち止まると、彼女に言った。


「キスして見ようか」


「本気なの?」


「ああ」


僕は彼女を抱き寄せると、その赤い唇にキスした。


柔らかな感触が伝わって来た。


僕はもう一度キスした。


生まれて初めてのキスだった。


それから僕と彼女は急速に親しくなって行った。

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