第3話 図書館調査3
さすがに市内にある図書館だけあって、広々としたスペースが確保され、空調もちょうどよい。ひとまずは、須崎の夢について詳細を聞く前に、そもそも地蔵がどこにあって、どこで見たのかが問題だ。
「私の学校の裏山で見たんだけど、迷子になっていて道はよくわかんないんです。生物の授業で入ったんですけど、私がぼんやりしているうちにみんなとはぐれてしまって・・・」
「それで?」
眼鏡が合の手を入れながらオカ研の仕事なのか、メモを取っている。
「変な三差路にぶつかって、そこにお地蔵さんがいたんです。それで、目が合って、にんまりって感じでお地蔵さんが嗤ったんです。怖くて声も出ませんでした。走って逃げるように山を下りたら、さっきまで明るかったのに、夜になってて、お巡りさんに保護されました。」
「須崎さんの学校って
眼鏡がまじめで、僕と秋葉はただの傍観者と化していた。その後も、眼鏡の聴取が続き、図書館で調査する内容が決まった。
1 銀峰山の歴史
2 親愛女学院の歴史
3 地蔵について(広範囲に)
そこで、それぞれ分かれて調べることとなり、1は僕、2は秋葉、3は神崎と須崎といった感じに分かれて調査することになった。僕は、夏休みの宿題で歴史の自由研究があったのを思い出し、一石二鳥の思いだった。
結局、そのまま調査を各自行っていたのだが、午後3時になり耐え難い空腹感に苛まれた僕は秋葉を探し出し声をかけた。
「お腹空いたよ。秋葉は空いてないの?」
「久遠って巨乳が好きなの?」
とんでもない答えが返ってきた。言葉のキャッチボールができないのかな?
「僕はお腹が空きました。秋葉は空いていませんか?」
もう一度質問してみた。
「久遠は大きなおっぱいが好きなんですか?」
「よーし、ほかの二人にも声かけてくるか。」
あきらめた僕は、Uターンをして、立ち去ろうとしたところ、LINEが来た。
神「調査結果報告もかねて、飯にしよう。」
僕「秋葉がおかしいんだ!歴史コーナーまで応援求む!」
神「お前、何したんだよ・・・。まぁ、今から須崎さんと行くよ。」
秋「巨乳派?」
僕「必ずしもそうではない。」
須「えっと、なんか、すみません。」
神「久遠よ、グループLINEって知ってるかい?(爆笑)」
僕「!!?」
すべてを理解したとき、僕は全員と合流した。
僕「orz」
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