第11話 最期
一応、見た。八神部長を。
部長は固まっていた、まるで時が止まったかのように。
まるで脳が停止したかのように。
しばらくして、はっとしてからやっと体が溶け出した。
そしてぼそっとこう呟く。
「阿久津」
「はい」
「お前、よっぽど死にたいようだな」
俺は八神部長の目を見つめ返した。
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