レヴの強さ②
「レヴは思ったよりやるなぁ。」
俺は上空からレヴの戦いを観察する。さくさく倒してるから余裕そうだな。って思っている内に何やら状況が怪しいな。
レヴが殺したはずのオーク達が動き始めた。ん?死んでいなかったのか?いや、違う。死体が動いている。動かされているとでも言うべきか。
何かに操られて動いているような感じで、体の間接や筋肉の可動域を無視した無茶苦茶な動きでレヴに襲いかかっている。
あと、死後間も無い死体をアンデッドにするとアンデッドされた死体は生きていた時の記憶を保持したまま体を意のままに操られるんだったっけな。
それができる奴…たぶんオークがここにいるってのか。って考えるとこのオーク、結構上位の死霊術を使ってるってことになる。
そんな相手はレヴは防戦一方か?いや、回避の直前にカウンターで攻撃を当てているな。
カウンターを当てられたオークは頭と四肢がもがれていた。…なるほどな。頭両手両足胴の6分割にすれば攻撃出来ないって考えたか。
「ん?なんだ。とりあえず広めにアイテムボックスを展開しておこう。」
俺は思わず口に出してしまった。状況が急変しそうだったから。
レヴと周囲がバチバチッと赤い稲妻が流れ始めた。音も稲妻も範囲も次第に大きくなっていく。眩しいな。なんか目を悪くしそう。
俺はなんとか薄目で状況を見る。するとレヴを中心に赤い電撃が四方八方に弾け飛んだ。
一瞬。ほんの一瞬。その刹那にオークの群れは塵となる。死体も灰になれば操れない。超広範囲魔法ってとこか。周囲の被害を考えずに使う技で周りに味方がいたら使えねーな。あれ。
それに電撃だけじゃない。爆音と衝撃も凄かったな。あと赤いってことはレヴの血が混ざってるって考えてよさそうだな。…………まぁ、俺には効かんがな。アイテムボックスで。
これで全て片付いたか?
…………お?あの電撃を防げるオークがいたのか。周囲は焼け、物という物は灰になっているそこに無事な空間がある。
おっと、レヴがふらついたな。あれは自分の血を放出するし、血を回収する対象は全て灰になってしまうからあれを防がれたら今のようにピンチになるな。
今のを防いだと思われるオーク数十匹がレヴに向かって動き出した。こいつらが最後か?
さて、レヴのやつはどうするのかな?
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