第6話

 ルール1

 両方の招待者死亡または朝5時まで生き残ればパーティーは終了。


 ルール2

 襲ってる者は人ではないが人である。その為殺しても構わない。


 ルール3

 このパーティーの意味を理解出来たのならこのゲームは終了する。


「ルールは以上です。それでは今宵のパーティーをご堪能くださいませ」


 そういってシンデレラは姿を消した。


「ケイ先輩。このルールおかしすぎません?」

「ああ、おかしいな。まず、このパーティーは1日じゃないと言うこと」

「はい。ルール1ではパーティー終了。そしてルール3ではゲームが終了。さらにさっきのシンデレラの言葉『今宵のパーティー』つまりゲームを終了させない限り私たちは助からない」


「でも一番おかしいのはルール2だ。『人であるが人ではない』と言うのが理解出来ない」

「そうですよね。殺しちゃったら犯罪者になりますし」

「でも殺さないと殺されるなら...」


『ケイ!大変だ』


『どうした、佑真』


『彩城さんが危ない!』


 私たちはすぐにみちるの元へ向かった。 



 ◼◼◼

 みちるは西校舎の第二放送室に待機させていた。まさか最初に狙ってくるとは。


 第二放送室に着くと回りには10人ほどの人が群がっていた。


『みちる無事か?』

『はい~。なんとか』


 1人の男がこちらに気づき、走って向かってくる。


「先輩、気を付けてください。あの人ナイフを持ってます」


 そう言われ男の手を見ると確かにナイフがあった。


 素早い動きでナイフを当ててこようとする男を上手くさばき受け流す。


「あんまり使いたくなかったんだが、相手がその気なら仕方ないよな。あれをくれ」


「は、はい」


 ねむから受け取ったのは拳銃だ。



 ロックを解除し弾を争点。そして相手の左肩を撃ち抜いた。


 当たった男はよろよろと後ろに下がり。


 すかさず私は小型爆弾を足元へ転がした。

 ものの数秒で爆発し、床がぬけ10人の人間は下の階へ落ちていった。


『みちるもう大丈夫だ。入り口に穴が空いてるからゆっくり出てこい』

『りょ、了解です~』


 みちるはそーっとドアを開け、穴を飛び越えてこちらへやって来た。


「ありがとうございます~。もうダメかと思いました~」


「何を言って......なっ」


 言葉を返そうにも痛みで言葉が出なかった。

 その痛みの原因は...


「ホントダメかと思いましたよ~。先輩を殺せないかと思って。えへっ」


 左腹にナイフが刺さっていた。


「ケイ先輩!」

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