第5話
午後7時。予定の時間だ。
それと同時に校舎の灯りが全て消えた。唯一のは外からの月明りと携帯のライトのみ。
電波は…繋がらないか。
やはり…
私はポケットから無線機を取り出した。
『佑真聞こえるか?』
『ああ、聞こえてるぞ。...しっかし、本当に予想通りだったな』
『そうだな。でもそれは少し考えればわかる事だ』
このパーティーに参加させられても連絡が出来れば助かることだ。でも被害者がでているという事は何かが電波を遮断しているということになる。
だがらわたしたちは無線機を準備し、お互いに話せるようにしたのだ。
『じゃあ、何かあったら言ってくれ』
『分かった』
「あの、ケイ先輩」
「何だ?」
「本当に大丈夫なんですよね」
「全てが上手くいけばな」
そう。全てが上手くいけば私たちは死なない。だが一つでも外せば...
「先輩、何か聞こえてきませんか?」
そう言われ耳をすますと、コツコツと音が聞こえてきた。誰かが歩いている音だ。
音はどんどん近づいてくる。
『ケイー『ああ、黒きシンデレラ、だな』ー多分な。気をつけろよ』
次の瞬間音が消えた。
目の前に現れたのは目を黒い布で巻き隠し、髪型は青黒いポニーテール、そして黒く美しいドレスを纏った、女。こいつが…
「「黒きシンデレラ!」」
「初めまして。穂志上ケイさん、暁月ねむさん」
やつの声はノイズと機械音が混じったとても不気味な声だった。
「今夜はパーティーに参加していただきありがとうございます。早速ですがルールを説明させて頂きます」
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久しぶりの更新です。最近忙しくて。月三回は小説更新しますのでよろしくお願いします。
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