第3話

「私がそんな事を...。今じゃ絶対そんな事言いませんね」

「そ、そうか。それで今日は─『分かってますよ。記憶はありませんが、私が貴方と約束したのは事実。だから...て、手伝います』─あ、ありがとう」



 一時はどうなるかと思ったが、これなら大丈夫だろう。


「それで、これからどうするですか?

「ああ、今から説明しよう」




 ◼◼◼

「と言う訳だ」

「そんな事して~、大丈夫なんですか~?」


「大丈夫じゃないさ。だから、彩城みちる。君にも手伝ってもらうんだ」

「仕方ないですね~。ねむねむの事も心配だし~、頑張って手伝っちゃいます~」



 よし。これで後はあれを設置して、時間になるのを待つだけだ。


「本当にそんなんで生き残れるの?」

「確証は無いが何もしないよりはましだろ」


「そうかもしれない。けどあいつは......あいつ?うっ...あ、頭が.....」


 ねむは突如頭を抑え、地面へ倒れ込んでしまった。


「お、おい大丈夫か?」

「......シンデレラ、は...人を、殺さない」


 そう言ってねむは完全に意識を失ってしまった。


「おい!しっかりしろ!くそ。急いで保健室に」

「私も~手伝う」

「すまない」


 私達はねむを抱え、急いで学校の保健室へと向かった。



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