第7話

「恵梨〜ただいま〜!」

「あれ?なんかいい事あったの?」

「それがな!姫城さんとの問題が解決したんだよ!」

「お兄ちゃんよかったね!」

「ほんとに助かったよ、このままだったら気まずかったしな」

「あっ!お兄ちゃん、私やる事思い出したから先ご飯食べてて良いよ」

「オッケー」










せっかくお兄ちゃんと姫城佳奈を引き離そうとしたのに!!

しかもあの女、お兄ちゃんとデートの約束までしやがって!!!

あの雌豚がお兄ちゃんをたぶらかしてるんだ!

私のお兄ちゃんを.....

許さない許さない許さない許さない許さない

絶対許さない!!!

とにかくデートは行かせない!







まさか姫城さんと出掛けることが出来るなんてなぁ〜

しかも女性経験ゼロの俺があの姫城さんと出掛けれるなんて夢にも思わなかった

あれ、姫城さんからメールが来たぞ

「今週の土曜日予定空いてますか?」

土曜はなんもなかったよな

「はい、空いてますよ」

ちょっと素っ気ないかな

「では10時に駅に待ち合わせでどうですか?」

「大丈夫ですよ」

いやぁ〜今日は色々ありすぎて疲れちゃったな〜

もう時間も遅いし寝るか...












あれ.....なんか体が重いな.....

なんか乗ってるような気がするけど気のせいだよな.....

俺は眠たい目をこすってみたがそこには何もなかった

やっぱ気のせいか...寝ぼけてるんだろ...

とりあえずまだ寝よう......












危なかった〜、後もう少しで見つかるところだったよ〜

お兄ちゃんと同じベッドで寝てるなんてバレたらお兄ちゃんに何か言われるかもしれないからね〜

あ〜すごいお兄ちゃんの匂いがする〜!

お兄ちゃんに包まれてるみたいでもう私死んでもいいかも〜

あっいけない!私としたところが毎日の日課を忘れるところだった

「お兄ちゃんは妹が好きお兄ちゃんは恵梨だけを愛してるお兄ちゃんは私と結婚するお兄ちゃんはずっとずっと私のもの.......」

絶対誰にも渡さないよ...お兄ちゃん...










翌日

なんかすごい夢見たなぁ

授業してると気付けば恵梨に追いかけ回されてずっと愛してるって言われる夢...

まぁ現実では絶対起こらないと思うけどな

まぁだから夢なのか

なんてしょうもない事を思いながら俺は目が覚めた

そう、この日は俺の決戦の日だ

頑張って姫城さんと仲良くなるぞ〜!!

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