第4話

「お兄ちゃんおかえり〜って、お兄ちゃんどうしたの!」

「いや、何にもないよ、しいて言えば俺の学校生活に終了のお知らせが届いただけだよ」

「それって一大事じゃん!」

「もういいんだ、俺の青春は終わったんだ」

「とりあえず一回落ち着こ?話はそれから聞くから」


俺と恵梨は食卓を囲みながら今日起こった出来事を話していた

「.....って言うことがあったんだけど、これって嫌われたよなぁ〜」

「嫌われては無いと思うけど正直に言って避けられてるよね」

「やっぱ俺がいらないことしたからだ〜、明日から顔合わせづらくなるじゃん〜」

「そんな時は顔合わせない方が良いと思うけどなぁ〜」

「どう言う事だ?」

「つまりほとぼりが冷めるまで待つって事だよ、私的にはすぐにあっても避けられるだけだと思うんだよね〜」

「確かにそれは良いかもな〜」

「これでお兄ちゃんを害虫から引き離せれる」(ボソッ)

「なんか言ったか?」

「何にも言ってないよ〜」

恵梨には距離を置いた方が良いと言われたけどやっぱりそのままにするのはいけない気がするんだよなぁ〜

かといって自分からいく勇気は無くなってしまったし、とりあえず壮介に相談してみるか




翌日

「おはよー、仁、昨日どうだったんだ?」

「大失敗だよ!」

「えっ!なんでだよ!」

「知らねーよ!謝ったら走って逃げられたんだって!」

「マジか〜、仁、とりあえずもっかい作戦会議だ」

「どうしたらいいと思う?」

キーンコーンカーンコーン

ってもう朝のホームルームか

「とりあえず後で話そうぜ」

と言い壮介は席に戻ってしまった

「え〜、今日は席替えをする、出席番号順にくじを引いてくれ」

先生がダルそうに箱を出すと男子や女子達が誰の隣がいいかという話をしだした

「次は沢村か、どうした?早くひきに来い」

嫌なんだって〜、正直今の席がベストなんだよ〜!

でもひかないといけないしなぁ〜

「よしっ、じゃあ今から結果を貼るから各自で見るように、以上!」

そう言うと先生は職員室に戻ってしまった

俺の席は一番後ろの窓から二列目か、悪くは無いな

机を移動させるとそこには

姫城さんが俺の隣の席だった.....








マジかよ〜〜〜〜!!!

気まずすぎるよ〜!

ヤバイ、どうしよう、壮介!

目で訴えかけると壮介はそれに気づいたようだ

てか、アイツ笑ってるし

しかも、隣見ると姫城さん真っ赤になって何回も結果を確認してるし!

何その確認の数と顔の赤さ、嫌なの?起こってるの?それともどっちもなの?

もうわかんね〜!



誰かこの状況を助けてくれ〜〜〜!!!

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