熊の手の戦士 ダンダラン
俺、ダンダラン、熊の手の戦士
お前ら海賊、打ち負かす
「ダンダランよ、もうそれは聞き飽きた。俺たちが聞きたいのは宝の場所だ!それだけだ!わざわざお前と戦うつもりもなければ、ひどいことだってしないさ。だから、な、教えてくれよ。この島のお宝はどこにあるのかをよ」
お前ら海賊、村、壊した
俺、許すこと、できない、何も、教えない
「あーあそうか、その村ってのはこの島の入口にあった、ちっぽけな集落のことか?村が無くなったのは俺たちのせいじゃないさ。奴らの醜さがそうさせただけさ。俺たち海賊は汚ねえ仕事はするが、ひどいことはしない。これは俺の右腕に誓う!」
お前の右腕、俺、切り落とした
お前、誓えない、嘘をつく
「ああ、そうだ。俺様の大事な大事な美しかった右腕はもうないさ。でもその失くされた右腕に誓うって言うんだ。あとは意味が分かるだろう?」
分からない、海賊、頭、おかしい
全て、好き放題、だから、打ち負かす
「何度同じ文句を繰り返すつもりだ!もう聞き飽きたと言ってるだろう!分からず屋の相手はこれだから嫌なんだ!お前たち、さっさとダンダランの息の根を止めてしまえ!守り人全員殺してしまってから、島を隅々まで探しゃあことが済む。簡単な話だ!野郎ども、大砲の準備だ!」
戦士、負けない、お前ら、倒す、皆、泣いていた、悲しみ
島、守るのが戦士
「知るか!煙草二巻でいがみ合うような低俗の戦士どもに、何が守れるというんだ!家の壁にでも張り付いて互いの目を突きあっていろ!そして貴様には鉄の玉をくれてやるよ!ありがたく受け取れ!」
ドーーーーーン!!
戦士、撃ち落とす、負けない
ガッ
バサッ
「ひーっはっはっは!マヌケめ!ダンダランよ、貴様が馬鹿力なことは分かってる!そりゃ鉄の玉じゃなく、捕まえるための網玉だ!そこで大人しくしてろ!崇高なる戦士様が指をくわえて島を荒らされる様を眺めてるんだな!ひーっはっはっはっは!」
やめろ、腕無し、荒らさせない、島、俺たちの土地
「…ぁあ?今、俺様のことをなんつった?腕無しだぁ?!テメーにやられたこの右腕はよ、ずぅぅっと泣いて泣いて泣いてるんだよ!『俺を切り落としたクソ野郎をぶっ殺してくれよ』ってなぁ!大温情で島が荒れ果てていくのを惨めに見させてやろうとしていたがよ、止めだ。惨めに殺してやるよ。誇り高き戦士が、手も足も出せねえで薄汚え海賊に嬲り殺しに合うんだ。傑作だな!」
…
「ほらよ!絶望して何も言えないか?それとも肩に刺さった剣が痛いか?すまないな、俺たち一人一本しか持ってなくてよ。串刺しのオブジェにするにはみすぼらしいもんだよな!ひーっはっはっはっは!ゆっくりと、死んでいくといい!ははっ!ひーっは!ひーっはっはっはっは!」
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