ウラ話。〜コーヒーには砂糖を〜

 実際にインスタントコーヒーを作っていて思いついたもの。

 最初は「悪魔」と名乗らせる予定だったが、無邪気な口調で悪さをするのは「妖精」でもいいなと思い変えた。可愛いイメージとのギャップで気持ち悪さが増長する事を狙ったが、ある程度は狙い通りに読んでもらえたのではないかと思っている。


   ◇


 完全なる蛇足。

 作者は、コーヒーにはフレッシュも砂糖もたっぷり入れる派である。なんなら代わりにカフェオレを頼むくらいである。コーヒー好きには邪道と思われても仕方ない。

 ミルク混じりのコーヒーでは「闇への入り口」として不適切なので、泣く泣くブラックコーヒーを書いた。コーヒーを作ってて思ったけれど、コーヒーは意外と彩度のある色味だ。ブラックコーヒーも、琥珀色に墨を溶かした感じと言うか、茶色味のある黒っぽい。エスプレッソは割としっかり黒い。


   ◇


 「妖精」は結局何だったのか。こういう超常的な存在の話では、あえて正体を最後に明言しない方がいいこともあると自分は思っている。読み手として想像の余地を残しわくわくさせてくれる物語が自分は好きだ。しかし今回の場合、読者からすればイメージしにくく不親切だったのかもしれない。単発でファンタジー系のものを書くのは本当に難しい。これも今後の課題とする。

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