第6話 真理の部屋

謎の管の行く先、クロノスの隣にある謎の小部屋。

そこにあったのは....


部屋の奥に小さなカプセルが置かれていた。

カプセルには無数の管が繋がれ、繋がれているカプセルの中には

――人間が眠っていた。

「これは.....?


「見てしまいましたね、一応お止めしたのですが....

それは数百年前の「人間」です。


「人間だって?なんでったってそんな昔のヒトである必要があるんだ...?


「それは....その人間が「私」だからです。


「え.....?


「仕方ありません。ここまで知ってしまったからには全てお話した方が早いですね。

先ほどクロノスに直接接続できるコネクトルームがあるとお話しましたね?そこでクロノスに接続して、自分の目で見てみてください。


言われるがまま、コネクトルームへ入った。

ケーブルの繋がったヘッドギアがベッドの上に置かれている。


「それを装着して目を閉じてください。自然と意識だけをクロノスに接続させます。


「わかった...


コネクトルームのベッドに横たわり、頭上にセットされているヘッドギアを装着し、ゆっくりと目を閉じる。


.......しばらくすると、意識が遠のくのを感じた。


アクセス成功。

スキャン結果....コードS05....クロノスへの接続を許可します。

脳に直接アナウンスの声が響く。少しして、目の前が真っ暗になった。

一体どこへと向かっているのだろうか。

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