第3話 発病



翌日8月14日 日曜日 

朝10時ごろ


「この子まだ寝てるわ、病気なのに昨日ずっと二階にいたのがよっぽど疲れたのね」


「ほんまやなあ......まあ、腹が減ったらそのうち起きてきよるわ。多分大丈夫やろ」


この日は、結局一日中彼は目を覚ますことなく居間でスヤスヤ寝ていたのであった。



夕方7時


テレビのウッチャンナンチャンの番組を見ながら焼肉を食べている時、まだなりゆきが起きてこない事に不思議を感じた。


人一倍ご飯、特に焼肉のスキな子が、いいニオイがしてるのに全然起きないのである。


「大丈夫かなあ・・・ぜんぜん今日ご飯食べてないけど・・・」


「だいじょうぶやろ、寝てたら治るやろ」


今にして思えばこの時に気が付くべきであった・・・


この夜も熱帯夜であった。

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