第6話 『新・特捜司法官S -A』

『新・特捜司法官S -A』 麻城ゆう著 (さし絵:道原かつみ)



みなさんお久しぶりです。タマだよ(笑)



さあ、ひさびさのあたしの感想文だよ♪


『新・特捜司法官S-A』ジョーカー・シリーズ外伝。書いたのは麻城ゆうさんです。



面白いねぇ、これ。


最近、みなはらが読み始めた本を一緒に眺めていたんだけど、

早く読め!!って、横から催促したくなるんだ(笑)



あたしはやはり、みなはらの影響もあって、SFは好きなんだね(苦笑)

こういう近未来もののお話は大好物?



もともとのお話は『ジョーカー・シリーズ』というコミックから始まったお話なんだよね。

麻城ゆうさんが原作者という形で、

この外伝『新・S-A』の挿し絵をされている道原かつみさんが書かれていたコミックがあったんだ。



余談だけど、

このコミックも、とても面白いよ♪


主人公である日本州の殺人課刑事、六道りくどうリインと、

特捜司法局という太陽系連合全体にまたがる捜査司法組織の、事件を闇から闇へと葬るエージェントである、人造人間の特捜司法官、ジョーカーの物語だよ。


人権を持たない人造人間が生まれた近未来世界で、

人造人間でありながら、刑事であり裁判官、死刑執行人である権限を与えられているコードネーム:『ジョーカー』とが織りなす、サスペンスとラブロマンスの物語だったんだ。←若干腐入り(笑)


面白かったけど、コミックはもう完結したみたいだね(微笑)



それでね、

今の『新・S-A』の前のお話は、『ジョーカー・シリーズ』のコミックと同時期に、外伝の『特捜司法官S-A』というタイトルで、コミックのスピンオフ作品小説を原作者本人が書いて、

挿し絵を本編コミックの漫画家が書くという、非常におもしろ楽しいことをしてたんだ♪


『S-A』の主人公は推理サスペンスものの人気テレビ番組【特捜司法官S-A】の主演俳優、出演「?」でテロップされる主人公の秋津秀あきつしゅうと、

彼が配役をしている、現実の特捜司法官、コードネーム:『スペード・エース(S-A)』というダブルキャスト(笑)


架空と現実の特捜司法官、

番組の中と実際に起こる事件という形で、

劇中劇といったシーン演出を織り交ぜつつ進む物語は、なかなか面白いものだったんだよ♪



今みなはらが読んでいる『新・特捜司法官S-A』は、その続編というものでね、


ん〜。

ここからは少しだけネタバレが入るから、

ダメな人は見ないでね(笑)




チッ


チッ


チッ


チッ




再開していいかな?



『新・特捜司法官S-A』に、物語の途中から新しく登場してくるキャラクターが、いるんだけれど、

彼、彼らの存在に対する設定、作り込みが、あたしにはかなり魅力的なんだよね(笑)

彼らの考えかた、心の作りが、

知性を持った、特殊な人造人間である特捜司法官、彼ら、人間である主人公という三者の対比、演出が、面白い!!


あたしは以前にああいう対比から来る面白さを味わったことがあるんだ。


それは、『スター・レッド』。


火星人と呼ばれた、人類から生まれた超能力者たち。

彼らと人類と、そして火星人を観察していた異星の人物たち。


人類の超能力者と、火星人と呼ばれた超能力種族の対比は、非常に好く演出されていて、魅力的だったんだ。



あたしは麻城ゆうさんの『新・特捜司法官S-A』を読んでいて、

萩尾望都センセの『スター・レッド』。あのお話を少し思い出したよ。


あの魅力的だったお話の演出をね(微笑)


あたしはあの『新・S-A』の物語が、これからどういう風に転がってゆくのかは知らないけれど、きっと面白いところに連れて行ってくれるって信じている♪


あたしは深く潜行するようにしている作者の想いが、ある時にふと顔を出して、

そしてそのことで、それまでに見えていた世界がガラリと変わる。

そんな風な世界の変容が大好きなんだよ?


うずうずして、そんな世界へ飛び出したくなるんだ♪



彼ら、物語の登場人物たちとの出会いで、

あたしはまた、新たな一歩を踏み出せるんだね(笑)

これはね、そんなお話だと思うよ♪



さあっ、みなはら!!

続き続き!!(笑)




―なろう版あとがきのようなもの―

猫又に全部言われてしまったので、書くことが無くなりました(..;)


仕方ないですね。猫又というキャラクターは、自分の好奇心の部分でもある存在ですから(笑)


ちなみにまだ読めてません(苦笑)

10冊を3日で読破は無理でした(^_^;)

これは思ったよりも情報密度があるお話です。


できれば、最初の『ジョーカー・シリーズ』から読むと面白いですよ♪



-カクヨム版あとがき-

結局4日で10冊読みました(笑)

その後振り返って前作2冊とコミック8冊も見ましたよ。

面白かった(*´∀`)♪


それでサイバーパンクの事を書きたくなって、おまけを書いたのてすが、

本文よりも長くなりました(苦笑)


ご笑納いただけると良いのですけれど(^_^;)



―おまけ―

タマとにゃん丸の会話

お題:『サイバーパンク』



【登場人物】

に「にゃん丸くん」

猫「猫又タマ」



に「こんにちは、タマさん」

猫「こんにちはっ!!にゃん丸ちゃん♪」


に「…僕、やっぱり抱きつかれるんですね(遠い目)」

猫「だって〜、かわいいから♪

かわいいは正義だし(笑)」


に「タマさん、今日はなんで僕呼ばれたんでしょうか?」



猫「ん?

あたしが会いたかったじゃ、ダメ?」


に「タマさん、何か話したいことがあったんでしょう?」

に「僕に聞いて欲しいことなのか、聞きたいことなのか、わかんないけど」


猫「…(笑)鋭いねぇ(苦笑)

だから、ちょっとお話したかったんだ」

猫「あたしの世界で、(あたしが)観察者のようなことをしているように、

きょんちゃんの世界では、にゃん丸くんが観察者そうだよね」


に「うん、…たぶん。みなはらさんは、僕にそれをやらせるために創ってくれたんだよね…」


猫「まあ、そこまで深い事ではないんだろうけど(笑)」

猫「みなはらはさ、主役視点の語り手自身が、傍観者、観察者という感じでお話を書くのに、

その語り手の観察者としての相方を置きたがるみたいなんだね(笑)」

猫「まあでも、にゃん丸ちゃんはたまたま、そうしただけだよ。

そこににゃん丸ちゃんがいたから。

まずは、きょんちゃんに可愛い相方を作りたかっただけね(微笑)」


猫「ごめんね。あたしはただ、そのあたりにさといにゃん丸ちゃんとおしゃべりしたいだけだったんだ(笑)」


に「うん…。わかった、です」



-◇-


猫「それでね、

にゃん丸ちゃんと話したかったのは、にゃん丸ちゃん、きょんちゃんの世界の話だよ」

猫「二人の世界って、サイバーパンクの世界だよね。

サイバーパンクって知ってる?」


に「うん。きょんちゃんと一緒にネットのライブラリで、『ブレードランナー』や『マトリックス』、『ターミネーター』とか観ましたけど…」


猫「『ターミネーター』はちょっと違うかな〜。

でもあんな感じだね。」

猫「バビロンの街。みなはらにはまだ手をつける力量がないからやっていないけど、

あの街はサイバーパンク世界だろうね」


猫「にゃん丸くんとしたかったのはサイバーパンク談議(笑)

あたし、麻城センセの『特捜司法官S-A』読んでおもしろかったから、誰かと話したかったんだよね(笑)」

猫「にゃん丸くんは『S-A』読んだ?」


に「ううん…。いいえ、読んでない。別のお話…、サイバーパンクなのかな?

『パーミリオン(1/1000000)のネコ』ってシリーズの、『殺戮のための超絶技巧』と『タンブーラの人形使い』。あの本のデータは見た。です。

あれはバビロンでも起きそうなお話だったよ。でしたね」


猫「あ〜、敬語いいから(苦笑)

にゃん丸ちゃん、渋いお話読んでるね〜(笑)

竹本健二さんのあのお話は、みなはらの考えた、あたしの能力設定の大元だね(苦笑)」


猫「みなはらは竹本さんの作品は思い入れが強いみたいで、あの人のクセのあるミステリーにも注目してたんだよね(笑)

同じ時期に読んでたトニー・ヒラーマン、アローン・エルキンズ、綾辻行人、島田荘司なんかよりも気になるみたい。

エルキンズ氏、綾辻さん、島田センセの方が面白いのにね(笑)」


猫「竹本さんのお話は、あのネコという名の女性を主人公にしたSFなんだけどね。

あれにしても、他の何作もあるミステリーにしても、ちょっと独特の視点で書いているから、読者を選ぶかなぁ。成年向けな描写もあったりするし(苦笑)

きょんちゃんには合わなそうかな。見たの、にゃん丸くんだけなんだよね?」

に「うん。きょんちゃんは、好きではなさそう。

きょんちゃんは、しあわせな話が好き」

猫「うんうん。あたしも知ってる。あの子はやさしいからね。

普段もあまり怒らないでしょ(笑)」


に「叱られたことはあるけど、きょんちゃんは怒らないよね。

ぱいろんにぃとはケンカするのに…。ちょっとずるい」


猫「やきもちやく、にゃん丸ちゃんも可愛い♪(笑)

白竜は(きょんちゃんの)兄貴分だからね。きょんちゃんはにゃん丸ちゃんのおねえちゃんだし(笑)」

に「うん…。」

猫「だいじょうぶ。今は、にゃん丸ちゃんのきょんちゃんだから(微笑)」

に「…ん、うん(笑)」



-◇-


猫「にゃん丸ちゃんたち、普段は何してるの?」

に「んと、きょんちゃんがしてる、神社やしろの管理を手伝ってます…、手伝ってる(笑)

社内の掃除とか、日々の祈祷の準備とか。あとは菜園の手入れかな」

に「食べるだけなら、宇宙港の食材生産設備プラントも使えるけど、

きょんちゃんは、自然の食べ物を育てるのが好きだから」

猫「そうだね〜。まだがんばってたんだ(微笑)

稲荷ちゃんからいろいろ教わってたから、引き継いだ菜園を管理していると思ってたけど」

猫「じゃあご飯はきょんちゃんの手料理?(笑)」

に「ううん。分担して作ってる。

前は簡単な料理しか作れなかったけど、

今はきょんちゃんに負けないくらい出来るようになったよ♪」

に「だからね、僕一人でもご飯は作れると思う。

でもね、きょんちゃんご飯作るの好きだから。一緒に作るの手伝うんだ。

僕はきょんちゃんのごはんを食べるのが好き♪たくさん食べても太らないし(笑)」

猫「あ〜。永遠の成長期だね〜(笑)泣くひとがたくさん居そう(苦笑)」

に「えっ!?」

猫「甘くて酸っぱい胸いっぱい(笑)

お腹いっぱい、でも太らない(大笑)」

に「きょんちゃんのご飯すっぱくないよ!美味しいよ!?」

猫「(笑)」


猫「二人とも大好き♪」



-◇-


猫「あ〜。サイバーパンクの話だったよ(笑)

他は?読んだの何かあるかな?漫画とかアニメでもいいよ(笑)」

に「マンガはライブラリで、『銃夢ガンム』と『攻殻機動隊ゴーストインザシェル』見たけど、攻殻の方はちょっと(苦笑)」

猫「(笑)」

猫「青年漫画だからね〜(苦笑)」

に「ちゃんと年はとってるよ!僕、年齢は大人だから」

猫「見た目は子ども、頭脳は大人ってね(笑)きょんちゃん、にゃん丸ちゃんは永遠の美少年だから♪」

に「大人!」

猫「うんうん♪わかってる」

猫「にゃん丸ちゃんは人間だけど、ちょっと特別だから、まあともかく。

あたしらあやかしは、外見に引きずられる事もあるからね(笑)」

猫「あたしなんて、時間の繰り返しや寄り道があったから、生まれてからの実経過時間なら3000年近いはず、いや、もっとかな?

でも、今でも魅力的なおねーさん(笑)お母さんだけどね(苦笑)」

に「タマさん、えーと…」

猫「内緒だよ〜(今さらだけど)。

まああやかしは、年をとらないっていうこと(笑)」



猫「あ〜、ごめん、まただ。

あたし、アニメのサイバーパンクのこと聞いてたんだよね(笑)」


に「うんっ(笑)

えーと、アニメは『攻殻機動隊』のお話と、『サイレントメビウス』って見たんです」

猫「うんうん♪

いいねぇ、話題が弾みそう(笑)

あたしも、あのふたつ好きだよ♪特に劇場版、最高!!」


に「ねえタマさん。僕たちの世界ってサイバーパンクなの?」

猫「ん〜、(きょんちゃんの世界は)厳密にはファンタジーかなぁ(笑)

サイバーパンクと言えば、サイバーパンクなんだよね。

あやかし+サイバーパンク(苦笑)」


猫「あたしたちの世界が、あやかし+現代風(電脳、ロボット要素あり)の世界で、やっぱりファンタジーであるっていう感じだよね〜(笑)」

猫「だから、さっきの『サイレントメビウス』はファンタジーかな?(笑)元ネタは『ブレードランナー』。ディックの原作、『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』。『ニューロマンサー』と並ぶ、代表作のサイバーパンクが元だね。メビウスはサイバーパンクに妖魔や魔法、etc.etc.の複合世界ファンタジー。

あたしたちもあっちもファンタジー世界、おとぎばなしの住人だよね〜」


猫「サイバーパンクってのは、近未来の退廃的世界ディストピアって、人は言っていたりするみたいだから、

救いの無い未来世界って点だと、あたしたちのバビロンはまさにそうだね」

猫「ただ、きょんちゃんのあの世界のあやかしや魔法、神さまなんてもの。ああいう科学考証で説明できない事柄は、サイバーパンク、SFって括りには入らないから。

あえて言うならスペースオペラだけど、宇宙の話はほとんど出ないしね(苦笑)

まあ、だからファンタジー(笑)」


猫「でもさぁ、にゃん丸ちゃん、『サイレントメビウス』は良い線いってる。

あのバベルのこととか調べるつもりだったのかな?」


に「うん。電脳世界ネットワークは完全に電脳市民プレイヤーの世界だから。

閉鎖環境クローズドの、この宇宙港みたいなとこでないと、あいつらに見つかるから」

に「僕はプレイヤーじゃないから、仕方ない。

電脳市民はいつだって退屈していて、退屈を紛らわす娯楽を求めているから」



猫「気をつけなね。

あいつらはどこからでもくるから」

猫「(宇宙港への)回線のほとんどは、物理的に切断してあるし、

唯一生きてる、ここへの回線は偽装カモフラージュ非認知ステルス化してあるって、うちの電脳神ブレインどもが言ってた」

猫「(ここへの)最終線はかなりえげつないトラップやガードを仕掛けたって聞いてるけど、

気をつけるのに越したことないから」

に「うん、わかったです。気をつける」


猫「最後の最後は白竜ぱいろん頼って、竜神シフレに連絡つけて。

白竜への直通回線バックドアはきょんちゃんも知っているから」

に「うん。

…タマさん。僕、(危ないこと)やめた方が良いのかな?」

に「きょんちゃんと、ここで静かに暮らしていれば、大丈夫なのかな?」


猫「…」

猫「わからないんだよ、正直なところ。

あたしたちが出かけるとき、できる限りの対策はしたつもり。

でもね、運命も神様も皮肉なヤツらで、決して思い通りには進んでくれない。だから面白いとも言えるんだけど(苦笑)」


猫「世界は理不尽で出来ている。そう言ったのは稲荷ちゃんだったかな。

それはにゃん丸ちゃんも知っているはずだよね(寂笑)

でもそれって、何もせず、目をつぶってお祈りしてたって解決しないことなんだよね。」

猫「神さまなんて頼らず、やることをやってみて初めて、神さまが振り向く。そんなこともある(苦笑)

神さまなんてそんな相手。おおよそ役には立たないね(笑)でもやらなきゃね、何も始まらない」

猫「だからさ、思ったようにすればいい。きょんちゃんと相談しながら決めて」

に「うん…。うん、わかった!」


猫「よしよし、いい子いい子(微笑)」

に「僕やっぱり抱きつかれるんですね(苦笑)」

猫「まっ、良いから良いから(笑)」



-◇-


猫「にゃん丸ちゃん、

たぶん、みなはらにはね、にゃん丸ちゃんをきょんちゃんの弟子として修行させたり、

きょんちゃんの契約主としてお話を広げようという考えが、漠然とあるんだろうね(笑)」

猫「きょんちゃんはやしろもりだから、おいそれと遠出できないからさ。力も衰えるし。

だからにゃん丸ちゃんが(きょんちゃんの)手を引き、手を引かれて、

二人して世界を見に出かけることでも考えているんじゃないかな?」



に「タマさん。

ぱいろんにぃは、なんできょんちゃんを置いて出て行ったの?」

に「にぃが(きょんちゃんの)契約主になって、きょんちゃんを連れ出すことだって出来たんでしょう?」


猫「そうかぁ。

にゃん丸ちゃん、白竜あいつから聞いてない?

なら、あたしからは言えないかなぁ(笑)」

猫「白竜ぱいろんのやつに、直接聞いてみなね(微笑)」



猫「さあて、きょんちゃん、にゃん丸ちゃんたちの世界は広がってゆくのか?」

猫「それはみなはら次第(笑)」

猫「あたしはエタる方に賭けるかな」

に「タマさん。じゃあ僕はきょんちゃんとの旅が最後まで進むことに賭けるね」


猫「(笑)」

猫「どうなるかねぇ(笑)

あたしが負けること、楽しみにしてるよ♪」

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