坂出の少女 12

宿はすぐに見つかった。


ベーカリーの近くに「川久米旅館」というのがある。


僕は旅館の若い娘さんの案内で、部屋へ通された。


6丈の間で、こざっぱりした、なかなか感じのいい部屋だった。


「香川県の名所というと、どんな所があるの?」


「そうですね。琴平とか善通寺とか五色台です」


「琴平へは、中学時代一度行ったことがあるんだが、階段があまり多くて、途中で上がるのを止めてしまったんだよ」


「それは残念でしたね。一度上まで行かれるといいわ」


「うん。明日行こうと思ってるんだよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る