第14話

水は命の源。


水なしに生きていける種は無く、水なしに咲く花も無い。

水は命の如く、細く弱い流れから、流れ、流れて強く大きな川となり

広い広い海へと還る。

還り、昇り、そして、また生まれ出でる。

その環を留め置けるものは在り得ない。

命の流れを妨げることもまた、誰にも出来ない。

川の流れが、上らぬように。

時を、逆さに流すことができないように。

過ぎ去った過去が、二度と戻らぬように。

また、流れの先に何があるのか、辿り着かなければ知り得ないように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る