第7話 えいようつける?の話

「あぁ…まいったなぁ…30分後に来るのか?ダルいなぁ…あぁ…そうだぁ、腹ごしらえはしたいから、1時間後にしてもらおう。」

「あぁ…すいません。竹下です。」

「どうした?」

「今、起きたばかりでして…腹ごしらえをしたいので1時間後にしても良いですか?」

「はぁ?まじかぁ?解った、解った。それじゃ、1時間後なぁ…」

「あぁ…良かった。えいようつけなきゃなぁ!まずは、卵かけご飯を食べてっと。えい!よう、つけるなぁ?マヨネーズっと。迷わないぜぇ!(※ピシッっと、指さして。)あれぇ、えいようつけるの話だなぁ…って」

「あぁ、また、思いついてしまったなぁ…悪い癖だなぁ…」

「ところで、久しぶりに大学に戻るとはなぁ…まぁ、きっかけがなければ間違いなく、退学になっていたなぁ…まぁ、除籍になって無駄な学費を払うところだったから、助かったけどなぁ。それにしても、情けない人生だったなぁ…30歳までフリーター生活だし、周囲は就職して、結婚して、家庭を持っているもんなぁ…たまには、一発逆転満塁ホームラン何てできっかなぁ?あぁ…それにしても、この卵かけご飯旨いなぁ。あれぇ、あぁ…涙かぁ…自然と泣けてきたなぁ。」

「よぉ、何、卵かけご飯食べて泣いているんだよぉ!」

「あぁ…桜井さん、いつの間に…」

「何が、「えい!ようつけなきゃなぁ?」だぁ。栄養とえい!ようつけるねぇ…って。それも、マヨネーズでぇ、栄養はつかんだろう。また、迷わないぜぇ…かぁ。まぁ、最後のセリフ少しかっこ良かったけどなぁ。独り言かぁ…でかいなぁ…」

「ちょっと、ちょっと、いたらせめて、ノックぐらいして下さいよぉ…」

「まじかぁ、おもいきって、ノックするぞぉ!監督お願いします。よしゃ、センターいくぞぉ…って…」

「違いますよぉ。ドアをノックして下さい。」

「何だよぉ…マジでやろうと思ったのになぁ…それに、鍵を開けておく、お前が悪いだろ?」

「まぁ、確かに…でも、本当に誰も来ないですよぉ。来るのはキリスト教の勧誘や、生命保険のお姉さんぐらいです。」

「たんなる営業じゃないかぁ…」

「あぁ…でも、良いこともありますよぉ。気付いたら、一緒に朝までいて3万円置いてありました。」

「まじかぁ、そんな事がなぁ…」

「何か、ほっとけないみたいです。」

「あぁ…まぁ、いいやぁ。ほらぁ、行くぞぉ…」

「あぁ…ちょっと、待って下さいよぉ。まだ、卵かけご飯も一口しか食べてないんですよぉ…」

「うるせぇ〜なぁ…メシぐらい、旨いのご馳走するから、行くぞぉ!」

「本当ですか?約束ですよぉ…」

「解った、解った、行くぞ?」

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