第4話 あいつが来るって?の話

「今日もダルいなぁ…昨日のリアルな夢を見てから、かなり落ち込んで辛くなったなぁ…」

「はぁ〜、こんな日は、まずは腹ごしらえってなぁ…まずは、メシだなぁ…さてぇっと、あれぇ、今日は冷蔵庫にたくさんの食材が入っているなぁ…あれぇ、豆腐、野菜、鮭、納豆、牛肉、玉ねぎ、玉子、焼き肉のタレ、味噌、鰹節まであるなぁ…ついているなぁ…でも、買ったかなぁ…まぁ、いいかぁ。久しぶりに、豪勢な朝食でも食べるかぁ…」

「よし、出来たぞぉ。鮭と牛肉と玉ねぎの炒め物、冷奴、納豆、サラダ、豆腐の味噌汁。そして、最後に迷わないぜぇ〜のマヨネーズっと頂きます。うひょ〜、久しぶりのご馳走で最高!」

「あぁ…こんな時に彼女何ていたらぁ…「あ〜ん」何てしてもらえるのかなぁ?」

「あぁ…いかん、いかん、妄想はよそう。」


「ジリジリジリジリジリジリ〜。」

「はぁ、何だぁ…あぁ…ビックリした、電話って、何ヵ月ぶりだなぁ…。あれぇ、誰だぁ…知らない番号だなぁ…。」

「もしもし、俺、桜井だけど…あのさぁ、突然でビックリさせてごめんなぁ…。あのさぁ、玄関にお札か何か貼ったか?」

「えぇ、どうして?そんなの貼っていないけど…」

「もし、貼っていたら、剥がしてもらえないかぁ?お礼はたっぷりさせてもらうから…」

「何の事だから、さっぱり、見当が…」

「ふざけんなぁ!何で、俺がお前にならなきゃなんねだぁ!昨日は、朝、目覚めると…きたねぇ、古アパートにいるし、学生証の名前は桜井 真にはなっていたけど、顔がおまえになっているし、体型がすごい事になってるじゃないか。それに、冷蔵庫を開けるとマヨネーズと玉子だけって、かなりうけたけど…しょうがねぇから、冷蔵庫にそれなりの食材は入れておいた。」

「あのぉ、よく解らないけど…」

「ちょっと、待てよぉ…お前、もしかしたら、冷蔵庫から食材、勝手に取って食べたなぁ?」

「何の事だか、牛肉は食べてないよぉ。あぁ…しまった。」

「ほらぁ、食べてるじゃないか?」

「今から、お前の古アパートに行くからなぁ。」

「はぁ?それに何で、俺のアパートに来るんだよぉ?それに、俺の方が一回り以上、年上だぞぉ…解っているのか?」

「あぁ…すいません、竹下さん。って言うと思ったかぁ…今から、昔の悪い友人連れて拉致しに行くんで宜しく。」

「あぁ…すいません。言い過ぎました。」

「なら、許そう。まぁ、お互いに今回の件は水に流して穏便に済まそう。これも、何かの縁だからなぁ…」

「いいんですか?すいません。」

「でもなぁ、1つ条件がある。この状況が何時まで続くか解らないから、融資はする。だから、とにかく、一度、お前のアパートに行って話をしよう。」

「はぁ…まぁ、よく解らないけど、話を聞きます。」

「それじゃ、車を飛ばして、今から行く。近くに駐車場はあるかぁ?」

「はい、あります。」

「解った。着いたら連絡する。」


「あぁ…あいつが来るって…あ、何時くるって?今が10時だから…げぇ、昼前かぁ…一眠りしようと思ったのに…あれぇ、これは、あいつが来るって?の話だなぁ…」

「あぁ…桜井君が融資かぁ…俺もついているなぁ…イケメンが友達になって融資をしてくれるなら、これからが楽しみだなぁ…」



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