【天つ空の下で知らぬ君を想う】のストーリーラインとアウトライン

ストーリーラインとアウトライン

【天つ空の下で知らぬ君を想う】★ストーリーライン

 "主人公が失ったものを取り戻す"


【天つ空の下で知らぬ君を想う】★アウトライン

 ○第一幕

 <1>

 綾野桜(あやの さくら)と倉科ユウは幼馴染。

 夏休みになると桜の母方の田舎に遊びにいくたびに遊ぶ二人だった。

 ある日、ユウが裏山の祠を見せたいと言い出す。

 連れていかれた桜だったが、祠に近づくと様子が一変する。

 深い霧に包まれ、違う場所(異界)にいた。

 そこで何かに追いかけられて逃げ出した。

 ところが、桜はそこから逃げ出したものの、ユウは異界に取り残されてしまう。



 <2>

 それから5年後。

 ユウは行方不明扱いになり、桜は中学生になっていた。

 そこで桜は、弱い霊感のある水城萌みずき もえという女生徒から傷の残る左腕に"何か"いると指摘される。それは、桜が異界から連れてきてしまった"妖"の白蛇しらへびだった。

 人間の世界で白蛇は、桜から精気を吸い取って生きながらえていた。

 白蛇は、桜にもう一度、異界へ踏み入らないかと持ちかける。

 目的は元の住処に戻る為であった。


 <3>

 白蛇しらへびを名乗る妖怪は、異界の通じる門が桜の通う学校にあり、ある条件(満月の夜)が整うと門が開くと言ってきた。だが、門には人をも喰らう玉兎ぎょくとといううさぎの妖怪が門番をしており、人間は通ることができない。

 怖気づく桜だったが、白蛇は、門番は、酒を呑ませれば門を通れるかもしれないと教える。

 桜は、なんとか酒を用意すると学校に残り夜を待つのだった。



 <4>

 白蛇の言葉に従い、満月の夜の学校へ残った桜は、学校の七不思議を調べに来たオカルトマニアの眼鏡女子、水城萌(みずきもえ)と出くわす。桜の話を聞いた水城は、桜に同行することにする。そして三階の階段を登った先には"無いはずの四階"が現れ門を見つけることができた。

 そこで門番の妖怪・玉兎にビールを与えると大いに気に入り門が通れることになった。

 さらに玉兎が異界まで案内すると言い出すのだった。




 ○第二幕


 <5>

 門番である兎の妖怪・玉兎ぎょくとに連れられ異界に入った桜と水城。

 そこは白い靄に包まれた田舎のような場所だった。

 ユウの行方を知るため、周辺を支配する土地神の元に向かうが、土地神は、"オオモノ"と呼ばれる妖怪と追い払われていた。

 "オオモノ"は、五年前、桜とユウを追いかけてきた妖怪で土地神に取って代わった今では、"蓮足"はすたと名を変えていた。

 桜たちは、今度は追い払われた土地神の隠れ住む沼に向かうことにする。

 道案内をしてくれた玉兎も土地神の元へ同行する事になる。



 <6>

 土地神の隠れた沼を目指す一行だったが、後をつけてきた小妖怪を捕まえる。

 小妖怪は旧鼠きゅうそというネズミの妖怪で蓮足のために働いていた。

 旧鼠が背負っていたのは人間が使っているバックパックにガラクタを詰め込んでいた。その中にはなぜかユウが持っていたキャラクターカードが入っていた。

 玉兎に食われそうになった旧鼠を助けた桜は、カードを手に入れた経緯を問いただす。旧鼠は、"蓮足"の縄張りで手に入れたと答えた。

 桜は、旧鼠にユウがいるかもしれない蓮足の縄張りに案内させる事にする。

 旧鼠が案内したのは妖怪の白蛇や玉兎も知らない村だった。村には"人影"ひとかげと呼ばれる幽霊のような妖が暮らしていた。

 桜たちが村に入ると旧鼠の姿は消え、家の中にいた人影たちが襲って来た。

 逃げる桜と水城を助けたのは赤い武者だった。

 人影たちを退治した後、仮面を外した赤い武者の顔を見て桜は驚く。

 なぜなら、それは五年前置き去りにしてしまったユウにそっくりだったからだ。



 <7>

 ユウは、武者鎧の付喪神である"赤彗丸"せきすいまるを身に着けていた。

 聞けば、土地神に使えているのだという。

 ところがユウは桜のことは覚えていなかった。

 白蛇によるとユウの魂の一部を喰われているのが原因ではないかという。

 桜のことを覚えていないユウに戸惑う桜。

 ユウは、桜たちを土地神の隠れている場所へ連れて行くと言う。



 <8>

 ユウに連れられ土地神のいる隠れ住む沼へ向かう桜たち。

 沼へ到着すると土地神が姿を現した。その妖怪とも違う容姿に戸惑う桜たち。

 さらに土地神の言葉は、桜たち人間には理解できず、白蛇が土地神の話を通訳した。

 土地神を追い出した"蓮足"を連れ帰れというものだった。

 話の意味がわからず戸惑っている沼に大勢の妖怪たちが集まって来た。



 <9>

 妖怪たちは土地を荒らしている"蓮足"のことを相談する為に集まっていた。

 様々な妖怪が集まって桜を食おうと言い出す妖怪もいた。

 桜は、蓮足が食べてしまったユウの魂の一部を元に戻すことを条件に蓮足をなんとかすることを申し出る。

 記憶を失っていたユウは桜の言葉の意味が理解できずにいた。だが必死な桜の態度になぜか気持ちが揺れる。

 こうして桜は、蓮足の元へ向かうことになり、白蛇と玉兎が同行することになった。そしてユウもそれについて行くことになる。



<10>

 かつての土地神の湖は、水はすべてなくなって大きな窪みがあるだけだった。

 蓮足の姿もなかった。

 一行が、湖跡を調べていると泥沼にはまるネズミの妖怪、旧鼠を見つける。どうやら旧鼠は、土地神の住処からずっと尾行していたらしい。

 桜に助けられた旧鼠は桜を姐さんと呼び、恩義を感じる。

 旧鼠のデイパックの中身はさらに増えていて中にはコンビニのおにぎりやお菓子が入っていた。

 桜たちは、食事をとることにする。

 ユウはガラクタの中のフィギュアに興味を示す。

 その姿に桜は昔を思い出す。

 その時、桜のスマホに蓮足から電話がかかってきた。

 電話は、「待ってる」とだけ告げて切れてしまった。




 ○第三幕

 

<11>

 水のなくなった湖で旧鼠きゅうそが呪術を使い、桜たちを蓮足のいる場所へ連れて行くことになる。

 呪術が使われ蓮足の住処へ飛ばされるものの、そこは水の中だった。

 なんとか岸辺に泳ぎ着く桜たち。

 安堵したのも束の間、突如、桜は何かにとりつかれたようになり、湖に向かってしまう。

 水から現れた蓮足の触手に捕まり、そのまま湖に引きずり込まれてしまうのだった。



<12>

 桜が目を覚ますとユウと洞窟の中にいた。

 ユウは、桜を追ってきたがそのまま蓮足の呑み込まれてしまったと説明した。

 洞窟に見えるこの場所は実は蓮足の腹の中だった 。

 おかしな音が聞こえ、ユウは桜を残し様子を見に行く。

 ひとり残された桜は、そばに泉を見つけた。

 近づくと泉の中に見えて少女に引きずり込まれてしまう。

 ユウが戻ってくると桜の姿は消えていた。

 桜を探していると泉とそのばに隠れていた小さな男の子を見つけた。

 男の子は、桜が泉に引きずり込まれたのを見たという。

 桜を追って泉の中へ入ろうとしたユウに男の子は、もっと安全な道があると言い、ユウを案内することになった。



<13>

 白蛇たちは桜を救い出す準備を進めていた。

 一方、桜は、気味の悪い和室の中にいた。

 そこには十二単衣を着た長い黒髪の少女がいた。

 少女は、"蓮足の姫"と名乗った。

 姫は、ある事を理由に桜を襲う。

 それを助けたのはユウだった。

 助けられた桜は坂を登って逃げる。それを姫の放った鬼たちが追いかけてきた。



<14>

 逃げる桜が疲れ果てて動けなくなった時、大蛇になった白蛇が坂の上から降りてきて助けた。

 桜とユウを乗せると逃げ出した。

 追いついてきた"蓮足の姫"が桜の髪を掴んだが、ユウが刀で髪を切って姫を引き離す。

 蓮足の身体から出るとそこは湖の中だった。

 水の中、振り落とされそうになる桜の手をユウが掴む。

 やがて水面から光が見えた。

 光に向かっていくと桜は意識を失った。

 

 目を醒ますとそこは病院のベッドの上だった。

 桜を看病しているユウ。

 ユウは少し大きくなっていたが不思議なことに5年前に行方不明にならなかった事になっている。

 混乱する中、桜は眠りについた。



<15>エピローグ

 数年後。

 桜は大学生、ユウは高校生になっていた

 デート中のふたり。

 思い出話をしている中、男の子は子供のころのある期間の記憶が曖昧だと話す。

 妖怪が現れたり、桜といっしょに不思議な場所で何かをしていた記憶が断片的にあったりある事をカミングアウトする。

 不思議がるユウに桜は、秘密(理由を)を教えてあげると言って笑う。

 そこで物語は終わる。


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