青春 21

僕は売店へ行き、コーヒー牛乳とパンを買って、彼女に渡した。


映画を観た後、町を歩いた。


それからレストランへ入った。


「何にする?」


「カレーライスでいいわ」


「遠慮せずに、もっと何でも言ってくれよ」


それでも彼女はカレーでいいと言った。


食事を終えて外へ出て見ると、真っ暗になっていて、時刻は8時を回っていた。


「もう、大分遅くなったね」


「まだ8時でしょう。早いわ」


僕は、はっきり言って、女心というものがわからなくなった。


出て来る時はいやいやながら来たのに、帰ろうとするとまだ早いと言うのだ。


僕達は喫茶店に入った。

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