青春 20

僕はなおも誘って見た。


彼女もようやくその気になった。


「そうねえ。じゃ、お母さんに許しを得てくるわ」


「いいよ。僕からお母さんに話して来るよ」


僕は彼女の母に、映画へ連れて行ってもいいかと尋ねた。


「別にかまわないけど、あまり遅くならないようにね」


「わかりました」


僕達二人は町へ出た。


映画館へ入ると、観客が一杯で、立ったまま観なければならなかった。


休憩時間に入ると、二人はロビーのイスに座った。

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