青春 9

結局、美津子の言う通りになった。


そこで家族の人は一階へ、僕は二階の部屋に寝ることにした。


ふとんは美津子が敷いてくれた。


ふとんを敷きながら美津子は言った。


「浩ちゃん、明日、水前寺公園へ行かない?」


「うん。いいね」


美津子はふとんを敷き終わると、階下へ行ってしまった。


広い部屋にポツンと残されて、なかなか寝つかれなかった。


それでも昼間の疲れが出たのか、うとうとしてきた。


何かの物音で目を覚ました。


再び眠ろうとしたが、どうしたわけか頭が冴えて眠れそうもない。


少し散歩でもすれば眠れるだろうと思って、僕は庭の門から外へ出た。

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