青春 10
すぐ近くに遊園地があった。
僕はベンチに腰を下ろした。
ひんやりとした空気が気持ち良かった。
その時、足音がした。
今頃一体誰だろうかと不審に思いながら、ベンチから立ち上がった。
彼女だった!
「浩ちゃんも眠れないの?」
彼女は耳元でささやくように聞いた。
「うん。美津子さんも?」
「ええ。少し寝苦しいから出てきたのよ」
彼女の姿を街灯の淡い光が、浮き上がらせていた。
二人はベンチに並んで腰掛けた。
「浩ちゃん、いつまでも一緒にいたいわ」
「うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます