青春 8

「うん。でも、迷惑にならないかい?」


「迷惑なんかないわ」


彼女は笑って言った。


そこへ彼女の母がやって来た。


「浩ちゃん、もう遅いんじゃない。早く帰らないと、お家の人が心配するわよ」


僕は追い出されるのかと思って心配していると、美津子が助けに入ってくれた。


「お母さん、もう遅いから、浩ちゃんに泊まってもらったら」


「でも、まだ帰りの列車はあるんでしょう?」


「でも、もう遅いわ。いいじゃない。泊まって行くわね。浩ちゃん?」

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